この記事では「お菓子」業界の中で、SNSマーケティングに成功している企業事例と、おすすめのSNS戦略について解説をしています。
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お菓子とSNSマーケティング
仕事・勉強の合間に小腹が空いたときや、家族・友達との団欒で欠かせない「お菓子」。
種類や価格帯も幅広く、コンビニやスーパー、百貨店といった小売店でも多くのエリアを占めており、私たちにとって身近な存在といえるでしょう。かつては店頭でのキャンペーンやマスメディアを活用したPRがメインでしたが、近年ではウェブを介したマーケティング戦略を立てる企業が増えています。
SNSは、情報拡散力の強さとUGC生産が可能であるという特徴から、お菓子との親和性が高いマーケティングツールといえるでしょう。
多くの企業が、SNSを活用したキャンペーンによる商品・企業の認知拡大や、消費者の心に刺さるような公式アカウントの運営によるファン獲得を目指しています。また、ユーザーの口コミ投稿などを見た別のユーザーが、”いいね”、”リツイート(RT)”などをすることによって、相乗効果的に情報を拡散することも期待できます。
さらに、季節限定商品や新商品が頻繁に発売されるお菓子業界にとって、SNSの情報伝達の速さは大きなメリットといえるでしょう。
【お菓子】Instagram活用事例
Instagramの最大の特徴は、画像や動画などの視覚効果に特化したSNSであることです。他のSNSと比較して10~20代と若年の女性ユーザーが多いInstagramは、フォトジェニックな商品との相性が良いSNSといえるでしょう。
商品を使った写真(例:〇〇チャレンジ、〇〇ポーズ)がバズると、ユーザーからハッシュタグ付きで多くの投稿をしてもらえ、効果的に認知拡大につなががる可能性もあります。
ここでは、Instagramを活用したSNSマーケティング事例を2つご紹介します。
①チュパチャップス【公式】|企業公式アカウント運用【Instagram】
チュッパチャプスはスペインで誕生し、日本ではクラシエフーズが販売権を有する棒付きキャンディです。コンビニなどの身近な小売店で取り扱われていることや、日本では1977年から発売開始(発売当初~2016年3月は、森永製菓が輸入販売)と長期にわたって愛されていることから、誰でも知っている人気のお菓子の1つといえるでしょう。
チュッパチャプスの企業公式Instagramアカウントが、「チュパチャップス【公式】」です。
チュッパチャプス【公式】は、Z世代をターゲットとしたアカウントです。チュッパチャプスの商品紹介のみではなく、Z世代のトレンドとチュッパチャプスを組み合わせている投稿が多く見られます。
この投稿をInstagramで見る
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出典元:@chupachups_jp|Instagram
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高校生に向けたチュッパチャプスを使ったプリクラポーズの紹介に関する投稿では、「#チュッパチャプス」「#チュッパ映え」といった商品に関するハッシュタグの他に「#jkの素敵な思い出」などの投稿数の多いハッシュタグを付けることによって、チュッパチャプス【公式】のフォロワー以外のユーザーにも投稿を見てもらえる機会が増えるように工夫されています。
また、中高生に人気のインフルエンサーを起用することで、そのインフルエンサーのファンや、その投稿を見たユーザーの“いいね”やシェアなどからも認知拡大が期待できるでしょう。
その他、季節のイベントに合わせた投稿や、Z世代に向けた恋愛相談・勉強方法などの情報も発信しているため、チュッパチャプス自体に興味のある層以外からのフォローやファン化が見込めます。
②ベジーマロー|口コミマーケティング【Instagram】
海外お菓子メーカーVIDALの動物性原材料不使用のマシュマロ「ベジーマロー」は認知向上とコンテンツ獲得の為に、口コミプロモーションサービス「トラミー」でInstagram上に体験者の口コミ投稿を大量生成しています。
ベジーマローは海外の商品ということもあり、日本国内での商品認知度があまり高くないという背景から「認知向上」を目的として口コミプロモーションを行いました。
上記の投稿は一例になりますが、こちらの投稿のように実際に食べている様子や食べてみての感想が詳細にコメントされており、商品の魅力度が伝わってきています。また口コミプロモーションは、一般ユーザーによって行われるため、インフルエンサーよりも自然な形で情報発信が行われるのが特徴です。
他にもInstagram上で自社商材の投稿の大量生成が可能なことから、ハッシュタグ件数の増加や、幅広いユーザーへのリーチを実現することが出来ます。
口コミプロモーションサービス「トラミー」では、上記のメリットだけでなく投稿の2次利用無期限無料なことから、自社HPへ「お客様の声」としての掲載や、自社SNSアカウントのリポスト、広告クリエイティブに活用など、他マーケティング戦略にも大いに役立ちます。
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【お菓子】X(旧Twitter)活用事例
X(旧Twitter)の最も大きな特徴は、短文のメッセージによるコミュニケーションがメインということでしょう。X(旧Twitter)は匿名性が高く、商品・サービスに対する本音が書きこまれる投稿も多いとされています。そのため、情報発信のみではなく、ユーザー(消費者)からの意見を募ることにも適したSNSです。
”いいね”、”RT”、”引用RT”といったアクションをすることで、ユーザーのフォロワーのタイムラインにも投稿を流すことができるため、拡散力の高さも特徴とされています。さらに、多くのユーザーから興味を持たれた投稿は、「トレンド」に掲載されて爆発的な拡散効果が期待できます。
ここでは、X(旧Twitter)を活用したSNSマーケティング事例を2つご紹介します。
①マイクポップコーン【公式】|SNSキャンペーン【X(旧Twitter)】
マイクポップコーンは、ジャパンフリトレー株式会社によって製造・発売されている袋入りポップコーンです。発売されてから60年以上の歴史を誇るロングセラー商品であり、ポップコーンのNo.1ブランドとして根強い人気を有しています。
マイクポップコーンの公式X(旧Twitter)アカウントが、「マイクポップコーン【公式】」です。
マイクポップコーン【公式】は、キャンペーンのPRをしたり、そのキャンペーンや商品に関するユーザーの投稿をこまめにチェック・RTすることで、企業とユーザーの双方間のコミュニケーションを可能にしています。
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9月9日は #ポップコーンの日?
秋の大キャンペーン開催!
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抽選で3名様にマイクポップコーン20袋をプレゼント?
?ご参加は…@mikepopcorn_JP をフォローして本投稿をRTするだけ!⚡ダブルチャンス⚡#公式ポップコーン部 全8アカウントで同時開催中のキャンペーンをチェックして参加してね! pic.twitter.com/JdkDLRi2Eo
— マイクポップコーン 【公式】 (@mikepopcorn_JP) September 9, 2022
ここでは、キャンペーンの一例として、9月9日のポップコーンの日にちなんで「#公式ポップコーン部」とのコラボキャンペーンとして実施された『秋の大キャンペーン』について紹介します。
#公式ポップコーン部は、マイクポップコーン【公式】を含めた8社から構成されています。今回のキャンペーンでは、他企業のアカウントからもキャンペーン参加が可能であり、全企業のアカウントでキャンペーンに参加した場合、抽選で1名に全8社のキャンペーン商品が当たるというチャンスも設定されていました。
マイクポップコーン【公式】からのキャンペーン参加のみではなく、他7社からも当選のチャンスがあることから、ユーザーにとっても期待度の高いキャンペーンだったのではないでしょうか。
また、キャンペーンに参加するためには全8社のアカウントをフォローし、キャンペーンに関する投稿をRTする必要があるため、1社でキャンペーンを実施するよりも効率よくキャンペーンを周知することができたと考えられます。
他の企業とのコラボすることで、X(旧Twitter)の特性である拡散力の高さを効果的に引き出すことができる施策といえるでしょう。
②ブラックサンダーさん【公式】|SNSキャンペーン【X(旧Twitter)】
ブラックサンダーは、「おいしさイナズマ級!」というキャッチコピーで知られている有楽製菓が製造している準チョコレート菓子です。比較的安価でありながら、満足度の高いチョコレート菓子として人気の商品です。
そんなブラックサンダーの企業公式Instagramアカウントが、「ブラックサンダーさん【公式】」です。
ブラックサンダーさん【公式】では、キャンペーンや商品のPRのみではなく、ユーザーが好むようなゆるい投稿が多く見られ、2022年10月現在のフォロワー数は43.7万人に上ります。また、「ブラックサンダー」という単語を含むツイートをこまめにチェックし、コメントやRTするなどのコミュニケーションも積極的に行っています。
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9月6日はブラックサンダーの日 (‘-‘*)⚡
\96(黒)分間チャレンジキャンペーン⚡
抽選で #ブラックサンダー 9箱を6名様に当たる?✅ @Black_Thunder_をフォロー
✅ 本投稿に「 #ブラックサンダーの日 」をつけてリツイート?
✅ 当選者にのみDMが届く
期間:9/6 10時42分まで(96分間) #黒の日 pic.twitter.com/MA4qj5vV8r— ブラックサンダーさん【公式】 (@Black_Thunder_) September 6, 2022
ここでは、キャンペーンの一例として、9月6日を「#ブラックサンダーの日」として行われた「96分間チャレンジキャンペーン」について紹介します。
このキャンペーンは、トレンド入りを狙った96分間という時間制限付きのハッシュタグキャンペーンです。キャンペーンへの参加方法は、ブラックサンダーさん【公式】をフォローして、ハッシュタグ「#ブラックサンダーの日」を付けてリツイートするだけ。
平日の9時6分から10時42分という短時間で行われたキャンペーンでしたが、キャンペーン終了時には、見事トレンド1位(9,801件のツイート)を達成することができました。
こうしたキャンペーンでは、トレンド入りしたことによる認知拡大や、キャンペーン参加のためのフォロワー数獲得が期待できることでしょう。
【お菓子】TikTok活用事例
TikTokとは、15秒から10分ほどの短い動画を作成・投稿できる、動画プラットフォーム型SNSです。
さまざまなBGMやエフェクト、トリミングなどの編集が簡単に行えて、フォロワーに関係なくハッシュタグで拡散されることから、若いクリエイターを中心に爆発的にユーザー数を伸ばしています。当初は、ダンスやおもしろ動画が多く投稿され、10代から20代の若年層がメインユーザーでしたが、年々ユーザー層が広がり、30代のユーザーも増加しつつあります。
ここでは、TikTokを活用したSNSマーケティング事例を1つ紹介します。
①UHA味覚糖公式|企業公式アカウント運用【TikTok】
UHA味覚糖公式は、「公式?(笑)」コメントが来るほど、いい意味でチープな動画でユーザーを惹きつけています。
また、投稿に対するコメントに返答をするなど、ユーザーとのコミュニケーションも図っています。
@uhamikakutoshop #緊急で動画とってます #カヌレット#カヌレ#UHA味覚糖#新商品#コマ撮り #ぷっちょくん #BESTY #フォローお願いします#おすすめにのりたい#fyp#CapCut ♬ オリジナル楽曲 – UHA味覚糖公式
上の投稿は、新商品のカヌレットとぷっちょくんが出てくる動画です。19秒という短い動画ではありますが、コメントが2022年10月現在655件もついており、そのコメントの大部分からもこの動画のゆるさに惹かれているユーザーが多いことが伺えます。
商品に関する説明はほとんどないものの、カヌレットを切って断面をみせていたり、ぷっちょくんが食べるような描写があることで、「おいしそう!」「中身は何なのかな…」といったユーザーの購買行動を後押しする効果も期待できます。
お菓子おすすめSNSマーケティング戦略3選
①エンゲージメントの高いインフルエンサーを起用する。
画像や動画では味を伝えることができないため、お菓子のSNSマーケティングではインフルエンサーを起用して実際に食べた感想を伝えてもらうことも有効な手法です。
インフルエンサーを起用するときは、エンゲージメント率をチェックすることが大切です。
エンゲージメント率とは、「投稿を見た人の数に対してどれだけの反応があったか」、「フォロワー数に対してどれだけの反応があったか」という視点から、インフルエンサーの影響力を測る指標です。例えば、Instagramであれば、投稿に対する「いいね数+コメント数+投稿保存数」の合計を、フォロワー数で割った数字がエンゲージメント率となります。この計算式によると、単純にフォロワー数が多ければ質の高いインフルエンサーとは言えないことがわかるでしょう。逆に、フォロワー数が多くなくともエンゲージメント率が高ければ、フォロワーからの信頼度が高く、期待以上の効果が見込める可能性があります。
また、PRしたい商品とインフルエンサーのイメージが合っているか、ターゲット層にマッチしたインフルエンサーであるか、なども考慮しながらインフルエンサーを選定することを心がけましょう。
・インフルエンサーのエンゲージメント率を正確に把握する
・PRしたい商品とインフルエンサーのマッチング度合いの高さを意識する
・ターゲット層にマッチしたインフルエンサー・SNS媒体を選定する
②商品説明+αの情報を発信する
今回事例紹介したアカウントは、すべて商品説明+αで様々な工夫がされています。SNSマーケティングにおいては、その「+α」の部分でいかにファンを獲得するかが肝といえるでしょう。
+α部分でユーザーに親近感を持ってもらえれば、他のアカウントとの差別化を図ることができます。さらに、企業・アカウントのファンになった場合、購買行動を焚きつけるような商品PRとしてではなく、友達から得た情報のように抵抗感なくユーザーに情報を受け入れてもらえることが期待できます。
・有益な情報(キャンペーン企画などのイベント情報、商品を活用したアレンジレシピ紹介など)
・ターゲット層が興味を持ちそうな情報
・おもしろ・癒し要素の多い投稿(ゆるい、ユーモア、シュールなどの個性あふれる日常の投稿、アカウントの世界観)
③サンプリングをして口コミを量産させる。
お菓子の購入を後押しするためには、一般ユーザーの口コミも重要です。一般ユーザーの口コミは、企業によるフィルターを通さない「信頼のおける情報」として好まれる傾向があります。
実際に、購入前に口コミを確認する人は95%にも上るとされています。
こうしたデータからも、サンプリングすることによってUGCを大量に生産することは、有効な手法といえるでしょう。
口コミプロモーションサービス「トラミー」では、広告主様の商品やサービスを体験した感想を、会員が普段から使用しているSNSアカウントに投稿して拡散を測ります。
「SNSに大量の口コミを生成したい」「新商品発売前にSNSで認知をさせたい」といった製菓メーカーの要望にも応えられる『サンプルレビュー』というサービスも提供しています。
サンプルレビューでは、トラミー会員に商品をサンプリング・体験をしてもらい、その体験をしてみたレビュー(感想)を、指定のSNSやブログ投稿をさせ、認知拡散・UGC生成が可能なサービスです。
大量のUGC生産をすると、会員のフォロワーへの認知が見込めるだけでなく、SNS検索でヒットするなど、ユーザーの商品購入の後押しにつながります。
SNS活用を成功させ、売上アップを狙う!
いかがでしたでしょうか?今回は、お菓子におけるSNSマーケティングの成功事例とおすすめ戦略を解説しました。お菓子はSNSとの相性が非常に良く、インフルエンサーの起用から、投稿内容、キャンペーン方法、UGC生産まで、取ることのできる戦略・施策が多岐に渡ります。
それぞれのSNSの特徴をおさえて自社ブランドのマーケティング活用することができれば、ブランディングや販促に大きな力を発揮できるでしょう。
一方で、SNSマーケティングは戦略立案から分析まで、専門性の高い工程が多くあります。さらに、フォロワーに対する反応などアカウントの細やかな運営がファン化のポイントとなります。自社でSNS運営を検討する場合、SNSアカウント運営に時間が割かれてしまったり、試行錯誤の運営で効果が出るまでに時間がかかってしまうおそれがあります。
そうした障壁を超えてお菓子のSNSマーケティングを成功さえるためにも、まずはプロに相談してみるのはいかがでしょうか?
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