この記事では「飲食店」業界の中で、SNSマーケティングに成功している企業事例とおすすめのSNS戦略について解説をしています。
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飲食店とSNSマーケティング
さまざまな企業がSNSを集客ツールとしている中、飲食店も同様に大勢のお客さまに来店してもらうため、 SNSでの店舗のPRは欠かせません。
しかし、いざSNSを始めても「どうやって宣伝したらいいのか分からない」「投稿していても集客につながらない」と頭を抱える方も多いのではないでしょうか。
飲食店を経営する上での集客方法は、永遠のテーマと言えるでしょう。
さらに、SNSは『食べログ』や『ぐるなび』などのグルメサイト(ペイドメディア)とは違い、広告費を支払ったからといって集客に繋がるとは限りません。
では、一体どのようにSNSを活用すれば集客につながるのでしょうか。
ここでは、InstagramやX(旧Twitter)、TikTokなどを活用して集客に成功した飲食店の事例とポイントをご紹介します。
新たなことに挑戦したり改善をしたりするときは、まず成功者の真似をすることから始まります。集客に成功している飲食店のSNS活用法を知り、その真似をして投稿を続けるうちに、だんだんと独自性のある投稿ができるようになるでしょう。
飲食店集客に興味のある方や、SNSを活用した集客方法を知りたい方は、ご紹介する事例からポイントを学び、ご自身の投稿に取り入れてみてはいかがでしょう。
【飲食店】Instagram活用事例
①不純喫茶ドープ【公式】

タイムスリップしたような、どこか懐かしくもあり新鮮にも感じる独自の世界観が詰まった投稿が目を惹く、不純喫茶ドープ。
神田・中野店 ・上野御徒町に店舗を構え、昼は喫茶店、夜は喫茶酒場と『純』ではない喫茶店として『不純』とうたった店名は、ユーザーの想像力を刺激するキャッチーなネーミングになっています。
コンセプトは『せつない気持ちのゴミ捨て場 夜になると開きたくなる扉』。レトロな雰囲気の店内にはネオンが輝き、思わず写真を撮りたくなってしまいます。 2020年7月に初めて投稿されてから約2年でフォロワー数は1.2万人(2022年9月現在)にのぼり、投稿されている写真はどこか懐かしさを感じつつストリートカジュアルを思わせるファッショナブルな世界観で統一されています。
Z世代に刺さる、誰かに言いたくなる『エモい』世界観づくり
この投稿をInstagramで見る
ドープのInstagram投稿や店内の内装には『誰かに伝えたい』という、UGC(User Generated Contentの略語。ユーザーによって作成されたコンテンツの意味。SNSへの投稿、サイト上のレビューやコメントなどを含む。)を刺激する工夫がほどこされています。
あえて居抜き物件を狙って出店し、前の店舗の純喫茶の趣を踏襲することで『新しいお店なのにどこか古めかしい』雰囲気を作り出すことを戦略的に考えているドープ。かえってそれが今の若者にとっては新鮮に映り、彼らの「誰かに伝えたい」という想いを刺激することでSNS投稿につながるところまでをイメージしたコンテンツ作りが、Instagramを中心にドープが注目を浴びるポイントです。
洗練されたスタイリッシュな店舗やコンテンツがたくさん溢れる現代。その中で、ゆるさやダサさ、懐かしさなどどこか粗さのある、それでいて独特の世界観を持つコンテンツは、Z世代のマーケティングを考える上で外せないポイントになりそうです。
②鹿児島華蓮銀座店
鹿児島華蓮は、鹿児島の黒牛や旬の野菜を楽しめるJA鹿児島県経済連の直営店です。東京、大阪、福岡、鹿児島に展開しており、店舗ごとにSNSアカウントが解説されています。ここでは東京・銀座店の口コミプロモーション活用事例をご紹介します。
インフルエンサーとタイアップした投稿
この銀座店は、クチコミプロモーションサービス「トラミー」を活用し、質の高いナノインフルエンサー~マイクロインフルエンサー数十名に実際に飲食体験をしてもらい、その感想を自身のInstagramアカウントでの情報拡散を行いました。
トラミーの会員は、クオリティの高い投稿が多く、その商材やサービスの魅力を最大限引き出すことに成功しています。
また「トラミー」では、Instagramマーケティングにおいてとても重要な役割を持つハッシュタグを、3つまで指定して必須で投稿させることが可能です。
今回は「#銀座ランチ」「#銀座グルメ」を指定することで、銀座でランチが出来る店舗を探すユーザーに対しての検索対策に成功しており、販促効果が期待できます。
また認知効果+販促効果だけではありません。トラミー会員によって行われた「投稿物」は、企業側で2次利用が可能な為、SNSマーケティングやそれ以外のマーケティングにおいてコンテンツ活用が出来ます。
口コミは現代のマーケティングにおいて、とても重要な役割を持っているため、マーケティング戦略の土台作りとして、継続的に施策を行うことがおすすめです。
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【飲食店】X(旧Twitter)活用事例
①餃子の王将【公式】

言わずと知れた餃子のチェーン店、餃子の王将。皆さんも一度は訪れたことがあるのではないでしょうか。2017年にX(旧Twitter)の公式アカウントが開設され、現在は4.3万人(2022年9月現在)のフォロワーを抱える人気アカウントになっています。
有名チェーン店である餃子の王将のSNS活用のポイントは『目と耳に刺激を与える調理動画』です。
臨場感のある調理動画で食欲をそそる
皆さま~❗❗#餃子の王将 では、本日も焼き立てあつあつ餃子が皆さまをお待ちしておりますよ~???
鉄板から立ち上る湯気と餃子の匂い…お腹が空いてきます?? pic.twitter.com/Od0hVRGTc6
— 餃子の王将 公式 (@Ohsho_campaign) June 26, 2022
何気なくSNSを見る中で、美味しそうな写真や動画を見て、実際に店舗に食べに行った経験はありませんでしょうか。
餃子の王将では、目で見て、音を耳にすると食べたくなるという食欲を刺激する調理動画を投稿しています。匂いは伝わりませんが、どこか頭の中で思い出される味や、出来立てアツアツの様子に、思わず食欲をそそられます。
投稿に対するリプライには「こりゃたまらんわ」「食べたくなった」という声が寄せられおり、狙い通りユーザーの食欲を掻き立てる投稿となっている様子がうかがえます。
②やよい軒【公式】

定食や丼物を中心とする外食チェーン、やよい軒。
2017年にX(旧Twitter)の公式アカウントが開設され、現在はなんと42.5万人(2022年9月現在)のフォロワーを抱える超人気アカウントになっています。
たくさんのフォロワーがついている理由のひとつが『X(旧Twitter)をフォロワーとの交流の場』としている運用スタイルにあります。
X(旧Twitter)企画をフォロワーと一緒に考えることでファンの育成に
_人人人人人人人人_
> 企 画 大 募 集 <
 ̄Y^Y^Y ^Y^Y^Y ̄やよい軒公式Twitterで
『やってほしい企画』を
コメントにて募集します(ง ^ω^)ว?やよい軒を愛するフォロワーの皆さんからの
素敵なアイデアや企画をどしどしお待ちしております✊✨ pic.twitter.com/M6eBkSvLDG— やよい軒(公式) (@yayoiken_com) August 23, 2022
2022年8月に投稿された『やよい軒にやってほしい企画』の募集では、たくさんのコメントが寄せられる中、全てに対して公式アカウントから返信をしています。中には複数回やりとりをするユーザーもいるほど、熱心にユーザーの声を聞こうとする公式アカウントの姿勢がうかがえます。
ユーザーは自分の声が公式アカウントに届いていること、それに反応してもらえることでロイヤリティが高まり、よりファンになります。また、熱心なファンでない人も、一連のやりとりを目にすることで公式アカウントとユーザーの距離感の近さに親しみを覚え、やよい軒に興味を持つようになることが期待できます。
SNS投稿というと、どうしてもPRを意識して一方的な情報発信をしてしまいがちです。しかし、SNSはユーザーと交流できるという特徴をもっているからこそ、宣伝ばかりでなく『コミュニケーションをとる』ことで『ファンを育成』し、結果的にPR活動につながっていきます。
【飲食店】TikTok活用事例
①焼肉きんぐ【公式】

焼肉きんぐは、バイキングでありながら席までメニューを運んでもらえるテーブルバイキング形式の焼き肉チェーン店です。TikTokのフォロワーは4.6万人(2022年9月現在)、投稿に対する『いいね数』は68万以上にのぼります。
思わずやってみたくなる従業員のおすすめアレンジメニュー
@yakiniku_king_official さつまいもにアイスは、、、美味いやろ#焼肉きんぐ #焼肉ディナー #焼肉 #焼肉ランチ ♬ Nippon Egao Hyakkei -ZZver.- / ニッポン笑顔百景 -ZZ ver.- – ももいろクローバーZ
TikTokに投稿されている動画のサムネイル(投稿一覧の際に表示される投稿内容のトップ画面)には『焼肉きんぐ公式が教える』『焼肉きんぐスタッフがオススメする』という文字が並んでいます。これらは公式メニューのアレンジを紹介した内容です。メニューを知り尽くした従業員がおすすめする食べ方と聞くと、なんだか特別な情報のように感じ、思わず気になってしまいます。
投稿を見たユーザーは「いつも食べるあのメニューを、そんな風にアレンジする方法があったのか!」と気づきを得ると同時に、思わずやってみたくなるはずです。そうなると「今度の週末に家族で焼肉に行こう」「明日、仕事終わりに行ってみよう」と考え、自然と店に足を運ぶようになります。
新メニューの紹介やキャンペーンの告知ではなく、アレンジという『気づき』をユーザーに与えることで、来店意欲を高める取り組みのご紹介でした。
飲食店おすすめSNSマーケティング戦略3選
①夜間帯の投稿で“飯テロ”を狙う
SNSは夜間帯にアクティブユーザー(SNS上でユーザーが閲覧などの行動を起こすこと)が増加します。SNS閲覧が活発な時間帯に目にする投稿は、ユーザーの食欲を刺激し、来店意欲を高めたり、「今度行ってみよう」と投稿を保存してくれたりすることが狙えます。
『飯テロ』とは、インターネットスラングで第三者の食欲を刺激して苛ませる行為のことです。深夜やダイエット期間中、美味しそうな料理の写真や動画を見せる時に使われることが多いですが、夜間帯に投稿することで『飯テロ』を狙い、ユーザーのアクションを促すことは飲食店のSNSマーケティングにおいて、とても有効といえるでしょう。
②エンゲージメントが高いインフルエンサーを起用する
飲食業界とSNSを使ったインフルエンサーマーケティングの相性は良く、いわゆる『映える』グルメ写真や動画を取り入れて店舗の情報を拡散することで、認知度や来店客数の向上が期待できます。
起用するインフルエンサーを選ぶ際は、フォロワー数やインフルエンサーのイメージに意識がいきがちです。しかし、インフルエンサーにPRを依頼する目的は『情報の拡散』であることを忘れてはいけません。投稿される内容をもとに来店してもらうには、インフルエンサーの投稿に対するエンゲージメントの確認が非常に重要になります。
SNSにおけるエンゲージメントとは、『いいね』『RT』『コメント』などユーザーからのリアクションを指します。本来、エンゲージメント(engagement)は直訳すると『約束・契約』の意味ですが、マーケティングでは派生して『企業と消費者のつながり』を意味します。
SNSの投稿に対して、どれだけユーザーのリアクションを促せたかが情報拡散のポイントです。インフルエンサーを選ぶ際には、必ずエンゲージメントを事前に提出してもらい、エンゲージメントが高い方を選ぶようにしましょう。
注意点として、SNSによってエンゲージメントとして計測されるリアクションは異なります。成功事例で紹介したInstagram、X(旧Twitter)、TikTokのエンゲージメントは次の通りです。エンゲージメントの種類も踏まえてインフルエンサーを選定、依頼することを意識しましょう。
各SNSのエンゲージメント
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③実際に店舗に来店してもらい口コミ投稿してもらう
拡散される口コミの特徴の一つに、ユーザーがリアルに感じた声が入っていることが挙げられます。
自分が体験してしていないことは、書ける情報量も熱量も限られてしまいます。それは自然と見る側にも伝わり、ユーザーの気持ちに刺さる内容にはなりにくくなってしまいます。
拡散力があり、ユーザーに刺さる口コミ投稿をしてもらうには、実際にユーザーが来店し、体験したり味わったりすることがとても大切です。
ユーザーの「誰かに伝えたい!」「感動した!」という想いが込もった口コミは、SNS上で広く、長期間にわたって拡散されることが期待できます。
さらに、口コミ投稿が定期的にあることはお店への信頼にも繋がります。
また施策を行う場合は、短期間に集中してたくさんの口コミを投稿してもらうより、長期間にわたって定期的に口コミを投稿してもらえる仕組みづくりを行うことをおすすめします。
トラミーは商品・サービスなど数多くの体験をユーザーへ無料提供しているサイトです。体験後には、ユーザーが持っているSNSアカウントでリアルな口コミを投稿してもらうシステムとなっている上、ユーザーの中には読者モデルや料理家などのインフルエンサーもいます。
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成功企業を参考にして、集客アップを狙う!
SNSはいつでも誰でも始められる一方、期待する効果を得るには成功事例から学んだり、マーケティングのプロの力を借りたりする必要があります。
集客する上で大切なのは『ユーザーが興味を持つような情報を発信すること』です。プライベートでSNSの投稿をする時は『自分が発信したいこと』をアップすることがほとんどでしょう。
しかし、PRが本来の目的である飲食店において、自分が発信したいことでは、ユーザーに対して一方通行な情報発信で終わってしまいます。投稿を通じてユーザーにどのような行動を起こしてほしいのかイメージしながら内容を考えると、きっと素敵な投稿になるでしょう。そのためのヒントが成功企業にはたくさん盛り込まれています。
ヒントを取り入れて、集客アップができるSNS運用を行っていきましょう。
投稿者プロフィール

- 「マーケブック」では、SNSマーケティングを中心にSNSの基礎知識から成功事例、ノウハウ、アンケートデータなどの独自性のある情報発信を行っていくことで、マーケターの皆さんにとって「SNSの世界を学ぶ参考書」となれるよう運用して参ります。