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YouTuber(ユーチューバー)への企業案件依頼方法とは?費用相場や注意点も解説

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YouTuber(ユーチューバー)とは?

YouTuber(ユーチューバー)の特徴

YouTuberは、自分で制作した動画をYouTubeに継続的にアップする、またはその動画から得られる広告収入を主な収入源としている人を指します。

YouTuberの人気は、チャンネル登録者数が一つの指標となります。多くのチャンネル登録者を持つ人気YouTuberは、世間に与える影響力の大きさからインフルエンサーと呼ばれることもあります。

YouTuberの特徴として、芸能人やモデルなどとは異なり、消費者にとって自分たちに近い存在であることが挙げられます。

有名芸能人を起用した広告より、人気YouTuberに商品を宣伝してもらうことで、消費者の共感を生み出しやすく、商品やサービスの購入など購買行動につなげてもらえる可能性が高まります。

Youtuber(ユーチューバー)にPRを依頼するメリット

①YouTuberのコアファンに対して情報を認知させることができる。

先ほど説明した通り、人気YouTuberは多くのチャンネル登録者数を抱えています。また、YouTubeのほかにInstagramやX(旧twitter)など他のSNSも展開していることがあります。

人気YouTuberにPRを依頼する最大のメリットは、彼らが抱えている多くのフォロワーに商品やサービスの情報を届けることができる点です。

チャットボットを活用した広告・ネットリサーチ事業を展開する『株式会社テスティー(以下テスティー)』の調査によると、10代の約7割、20代の約6割がYouTubeに影響を受けた消費行動をとったことがあるという結果になりました。

多くのYouTuberは、ある特定のジャンルにおける動画を制作・投稿し、ファンを獲得しています。自社の商品やサービスと相性の良い人気YouTuberを起用することで、ターゲットへ的確に情報を届けることができます。

②動画制作のプロによって質の高いコンテンツが獲得出来る。

YouTuberへPRを依頼する場合、自社での動画制作は不要になります。

人気YouTuberは、動画の企画から編集までを自身の優れた技術やノウハウによって行い、魅力的で訴求力の高い動画を投稿してきたプロフェッショナルです。

事前の打ち合わせ、PR時の注意点などを相互確認していれば、あとは投稿までYouTuberのセンスに任せて動画制作をしてもらうだけです。

そのクオリティの高い動画コンテンツを、キャスティング費用とは別料金が発生しますが、2次利用をして、自社のHPなどに活用することが可能です。

③ユーザーの商品やサービス理解を深めることができる。 

テレビCMや他のSNS動画広告に比べると、YouTubeの動画はより長い時間をかけて商品を紹介することができます。紹介するときの目線も、YouTuber自身が使ってみた感想をいち消費者として話してくれるため、より視聴者に近い目線で商品をアピールできます。

動画の適切な長さは種類や目的によって異なりますが、動画の時間が長くなるほど視聴率は低下していく傾向にあります。インターネット動画を分析しているWistia社の調査によると、2分以内の動画なら視聴率は70%、5分を超えると60%以下という結果になりました。

参照元:How Long Should Your Next Video Be?https://wistia.com/learn/marketing/optimal-video-length

Youtuber(ユーチューバー)にPR案件を依頼する方法

①YouTuberに直接連絡をする。

YouTuber本人にSNSなどで直接依頼をする方法です。YouTubeのチャンネル説明欄やSNSのプロフィール欄に連絡先が記載されていることがありますので、まずは指定の連絡方法があるか確認しましょう。YouTuberがプロダクションに所属している場合、プロダクションの窓口となる連絡先が記載してある場合もあります。

この依頼方法は、広告代理店などを経由しないため費用を抑えられるのがメリットです。

一方で、広告代理店の行う業務(YouTuberと自社商品のマッチング判定、YouTuberの選定基準など)を自社で行う必要があるため、担当者の知識やノウハウが求められます。

②総合広告代理店に連絡をする。

YouTuberに直接依頼するより費用はかさみますが、総合広告代理店に依頼をするとYouTubeの知見をもっている専門スタッフのサポートを受けられます。

また、PRしたい商品にあったYouTuberのキャスティングや、動画制作に必要な工程管理などを丸ごと依頼できるのも大きな特徴です。

YouTuberに依頼をする際、ターゲットに確実にリーチするキャスティングが欠かせません。初めてYouTube動画の制作依頼をするときや、社内に詳しいスタッフがいないときは、総合広告代理店に連絡すると安心ですね。

③キャスティング会社に連絡をする。

キャスティング会社とは、自社でインフルエンサーやタレントの所属がなく、PRの案件に応じてインフルエンサーを提案する会社です。YouTuberの所属しているプロダクションによっては、自社所属のYouTuberでのキャスティングを行なっている会社もあります。

PRしたい内容に応じてキャスティングの候補や費用を提案してもらえるため、依頼するYouTuberの決定までスムーズに進むことができます。

とくに、プロダクションにキャスティングを依頼する場合、自社所属のクリエイターの特徴を熟知しているので、キャスティングだけでなく効果的なサムネイルのポイントや動画の構成などもサポートしてくれます。

候補となるYouTuberが複数いる場合、自社だけで行おうとすると一人ひとりに個別に連絡をしなければいけませんが、キャスティング会社に依頼すれば一斉に連絡を取ってもらえるのも大きなメリットです。

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Youtuber(ユーチューバー)にPR依頼したときの費用相場

YouTuberへの依頼費用は、彼らの影響力に比例します。一般的には『フォロワー(チャンネル登録者)×2〜4円』で計算されることが多いです。チャンネル登録者が10万人のYouTuberの場合、PR依頼の費用は『10万人×2〜4円』の20〜40万円が相場となります。

オンライン経済メディアの『Business Insider Japan』が複数企業に対して行った調査によると、広告費の相場は「1フォロワー=3〜4円」「1フォロワー=2~3円」という回答が寄せられました。

参照元:1フォロワー3.5円、膨張する「インスタ」バブルを象徴する3つのキーワード

なお、案件や投稿内容、YouTuberのチャンネル登録者数によってフォロワー単価は変わってきます。

自社で想定しているPR費用で依頼できるYouTuberを知るには、まずキャスティング会社に候補のリストを作成してもらうことがおすすめです。

YouTuberにPR依頼をする際の注意点

①炎上の可能性がある。

炎上とは、情報発信者の言動が一般ユーザーの反感を買い、インターネット上で集中的に批判や悪評が飛び交うことを意味します。

YouTuberへのPR依頼においては、注意しなければいけないのはステルスマーケティング(通称ステマ)の発覚による炎上です。YouTuberが、企業からの依頼で宣伝していることを隠し、まるで普段から愛用している商品であるかのように紹介することは、消費者を欺く行為になります。YouTuberと企業ともにイメージダウンしてしまうだけでなく、景品表示法に抵触する可能性もあります。

現在、YouTubeでは企業案件のPR動画の場合、画面上に『プロモーションを含みます』というメッセージが冒頭で表示されるようになっています。

また、動画の概要欄に提供元情報が記載されている場合もあります。

法律違反や炎上を防ぐため、YouTuberに依頼する段階で、企業案件であることを動画投稿時に明記することを必ず伝えましょう。

【弁護士監修】ステマとは?違法性とステマに対する消費者意見を解説SNSマーケティング,インフルエンサー,調査データこの記事では、SNSマーケティングで注意すべき「ステルスマーケティング(ステマ)」について、基本知識や消費者に与える印象を詳しく解説しています。...2024-03-07 16:19:36

②動画の修正が難しい。

動画制作においては、依頼元の企業よりYouTuberの方が技術が優れていることが往々にしてあります。そのため、制作途中や完成後に企業が動画の修正を依頼する、もしくは自分達で修正を加えることは難しいでしょう。

では、制作前に細かい指示を出せばいいかというと、そうではありません。

フォロワーは、YouTuberの制作する動画に魅力を感じています。企業からの指示や情報が情報が多くなり、YouTuber本来の魅力が伝わる動画が制作できなければ、視聴者も普段と違う様子に違和感を感じ、期待していた宣伝効果が発揮できなくなってしまいます。

動画制作では過度な指示や干渉は控え、YouTuberのセンスを信頼しましょう。

③他のSNSのPR投稿よりも相場が高い。

企業がPR依頼をするSNSには、YouTubeのほかにInstagramやTikTokなどがあります。YouTubeはこれらの中でも、費用(1フォロワーあたりの単価)が高くなりがちです。

具体的には、Instagramが1フォロワー2〜3円、Tik Tokが3〜4円なのに対し、YouTubeは4〜5円かかります。

1フォロワーあたりは数円の差でも、依頼するYouTuberのフォロワーによって総額が大きく変わってくるため、情報を届けたいターゲットに対して、YouTubeが本当に適切なPRの場か、よく考えましょう。

また、再生回数で費用を計算するパターンもありますので、計算方法は事前にYouTuber本人やキャスティング会社に確認することをおすすめします。

YouTuberのPR案件を成功させるコツ4選

①ペルソナ設計で投稿の方向性を決定する。

ペルソナ設計を具体的に行うことで、動画内で特に伝えたいこと、投稿の方向性が決まります。

たとえば、20代の女性に向けて新作コスメをPRしたい場合は

  • 一人暮らしのキャリアウーマン
  • 朝のメイクはなるべく時短で済ませたい
  • メイクの持ちが悪く、夕方には必ずメイク直しが必要でストレスに感じている

など、ターゲットの社会的ポジションや日常生活で大事にしているポイントまでイメージして設定します。

このターゲットには、手早く済むのに従来以上に長持ちするコスメであることが伝われば、購買行動を促すことが可能になるでしょう。投稿の方向性も『新商品が出ました』より『こんなお悩みを解決します』というアプローチの方が、よりターゲット層に刺さりやすくなります。

②YouTubeのガイドラインを確認する。

YouTubeでは、次のようなコミュニティガイドラインを規定しています。

さまざまなポリシーがあり、それらに違反している動画は視聴者からYouTube本体へ通報されたり、YouTubeから削除されたりしますので、必ず事前に確認しておきましょう。

■YouTubeのコミュニティガイドライン

『YouTube を利用するということは、世界中の人々が集まるコミュニティに参加することでもあります。すべてのユーザーが YouTube を楽しく利用できるよう、さまざまなガイドラインが設けられています。

ガイドラインに違反していると思われるコンテンツを見つけた場合は、報告機能をご利用ください。YouTube のスタッフが確認いたします。』

■スパムと欺瞞行為

『YouTube コミュニティは、信頼の上に成り立つコミュニティです。他のユーザーに誤解を与えたり、詐欺、スパム、不正を行ったりすることを目的としたコンテンツは、YouTube で許可されません。』

■デリケートなコンテンツ

『YouTube は、視聴者やクリエイターの保護、特に未成年者の保護に努めています。そのため、ヌードや性的なコンテンツ、自傷行為が児童の目に触れないようにするルールを制定しています。』

■暴力的または危険なコンテンツ

『YouTube では、悪意のある表現、搾取行為、暴力的な描写、悪意のある攻撃や、有害で危険な行為を助長するコンテンツが禁止されています。』

■規制品

『一部の商品は YouTube で販売することができません。販売が許可される商品と禁止される商品についてご確認ください。』

■誤った情報

『特定の種類の誤解を招くコンテンツまたは虚偽が含まれるコンテンツで、深刻な危害を及ぼす可能性のあるものは YouTube で許可されません。これには、現実の世界で危害を与える可能性がある特定の種類の誤った情報(有害な治療法の喧伝、技術的に操作された特定の種類のコンテンツ、民主的な手続きを妨害するコンテンツなど)が含まれます。』

引用元:YouTube のコミュニティ ガイドライン

③商材・ペルソナと親和性の高いYouTuberを選定する。

男性YouTuberのフォロワーは男性である、とは限りません。また年齢層も同様で、子どもをターゲットにしている大人のYouTuberもいます。

チャンネルがターゲットとしている属性、実際のチャンネル登録者の内訳と、商品や設定したペルソナとの親和性をあらかじめ確認しておきましょう。

YouTube上でも検索ボックスにキーワードを入力して、親和性のあるYouTuberを検索することもできます。

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④YouTuberとのコミュニケーションをしっかりと取る。

依頼当初の企画説明や重要事項の確認などは、認識齟齬がないようコミュニケーションをとりましょう。広告主だからといって、高圧的な態度で接することはビジネスマナーとして望ましくありません。お互いビジネスパートナーであることを忘れず、良い関係を築くよう心がけましょう。

また、動画の内容や制作中に細かく口を挟むのは控えましょう。動画はあくまでYouTuberの技術とセンスを頼りに制作してもらうことで、ターゲットに刺さる内容が出来上がります。企業のPR色が強くなってしまうと、YouTuberのモチベーションを下げるだけでなく、ターゲット層にも好印象では届かなくなってしまいます。

企業側のPRしたいポイントを抑え、それをYouTuberの旨味を無くさずに、表すにはどうしたらいいかをYouTuberと、しっかりとコミュニケーションを取り、認識のすり合わせをするのが成功の大きな秘訣です。

⑤YouTuberキャスティング会社に委託する。

キャスティング会社に委託すると、YouTuberの選定から本人への依頼、動画投稿後の分析までをサポートしてもらえます。

ノウハウがない中、手探りでYouTuberに依頼するより、プロの力を借りると費用がかかったとしても最終的なコストパフォーマンスは自分たちで行った時よりいいものが期待できるでしょう。

株式会社アイズでは、1000名以上のインフルエンサーリストを抱えており、YouTuberのキャスティング実績もあります。

ターゲットに最適なYouTuberリストの作成も無料で承っていおりますので、まずはお気軽にお問合せ下さい。

YouTuber(ユーチューバー)PR依頼の成功事例

①はじめしゃちょー(hajime)×東亞合成株式会社

出典:はじめしゃちょー|接着剤で家のモノをくっつけまくったwwwww

実験系をメインに斬新で手の込んだ動画で人気のはじめしゃちょー。チャンネル登録者数は国内で12位(1060万人)、チャンネル 総視聴回数は100億回を誇るトップYoutuberであり、これまで多く企業とタイアップ企画を行なっています。

東亞合成株式会社の看板商品である瞬間接着剤『アロンアルフア』とのタイアップ企画では、接着威力を伝えるために家中のいろいろなものを瞬間接着剤でくっつけたり、ドッキリを仕掛けたりしています。

2023年10月現在の動画再生回数は756万回以上、7.4万以上の高評価がついています。

②鈴木ゆゆうた×Simeji

出典:鈴木ゆゆうた|ついに僕にも企業案件が来ました【ゆゆうた】

聴いた曲を瞬時に覚え、ピアノで演奏するという特技を持つ鈴木ゆゆうたさん。

2023年10月現在のチャンネル登録者数は167万人、総視聴回数は6億回以上にのぼります。

スマートフォンのキーボードを好きなデザインにカスタマイズできるアプリ『Simeji』とのタイアップ動画では、アプリの特徴を歌にして弾き語りながら紹介しています。動画内では、実際にゆゆうたさんが自分の顔や弾き語り動画をキーボードの背景にした映像も流れ、使用イメージが湧きやすくなっています。

YouTuberならではのエンタメ要素のある動画であると、視聴者が飽きることなく最後まで見てくれる可能性が高くなります。

YouTuber起用は、キャスティング会社に相談するのがおすすめ!

YouTuberの起用は、企業にとって欠かせないプロモーション手段になってきました。しかし、効果的なPRをするためには、自社でYouTuberのキャスティングやコンテンツ作成、効果検証までを行えるノウハウが蓄積されていないと難しいです。

「初めてYouTuberにPR依頼をする」「これまで自社で直接YouTuberに依頼していたけど、期待する効果が得られない」というときは、その道のプロであるキャスティング会社に一度依頼をしてみましょう。

投稿者プロフィール

マーケブック編集部
マーケブック編集部「マーケブック」では、SNSマーケティングを中心にSNSの基礎知識から成功事例、ノウハウ、アンケートデータなどの独自性のある情報発信を行っていくことで、マーケターの皆さんにとって「SNSの世界を学ぶ参考書」となれるよう運用して参ります。