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【最新事例】企業SNSアカウント運用成功のコツ9選とメリットについて解説

企業SNS運用は、必須のSNSマーケティング戦略と言っても過言ではない程、導入している企業は年々増えています。
しかし、いざアカウントを作成してみたものの「フォロワーが増えない…。」「投稿ネタが無い…。」と言ったお悩みを持つ、SNS運用担当者様は多いのではないでしょうか?
そこで今回は、企業SNS運用の成功のコツについて紹介をします。

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企業SNS運用とは?

企業SNS運用とは、SNSを活用して企業や商品・サービスの宣伝活動のために、SNSアカウントの運用を行うことです。

なぜ企業がSNS運用を活用するのか

参考:令和4年通信利用動向調査

総務省が行った「令和4年通信利用動向調査」によると、全ての年齢層でSNSの利用者は増加傾向にあり、特に19歳以下と60歳以上での伸び率が高いことが分かりました。

今までは「SNS=若者が使っている」というイメージが多かったですが、このデータから、老若男女問わず使われているプラットフォームであることが分かります。

つまりSNSで自社についての宣伝を行うことは、更なる認知拡大に繋がるといえるでしょう。

企業のSNS運用のメリット

企業SNS運用を活用するメリットは下記のとおりです。

1.認知拡大
2.初期投資がほとんどかからない
3.顧客とのコミュニケーションの場

次の項目で、順番に詳しく解説していきます。

①認知拡大

企業SNS運用の1つ目のメリットは「認知拡大」です。
SNSは拡散機能が付いており、X(旧Twitter)なら「リツイート」Instagramなら「シェア」などで、まだ自社のアカウントをフォローしていないユーザーに対しても、自社やブランドについて認知をさせることができるので、新たな潜在顧客の獲得に繋がります。

他にも、新商品や新サービスのリリースなどでも、自社の公式アカウントを使って宣伝を行えるのもメリットです。

②初期投資がほとんどかからない

企業SNS運用の2つ目のメリットは「初期投資がほとんどかからない」という点です。
HPや広告を作成するとなると、インハウスで行う以外は外部に発注を行わなくてはならず、広告予算が必要になります。

しかし、企業SNS運用はアカウント開設や運用で人件費以外に費用が発生することはありません。また操作方法などに関しては、ビジネスアカウント専用の機能もありますが、投稿方法などは普段のSNSと同じなため、専門的技術を持った人材でなくても運用ができる点もメリットです。

③顧客とのコミュニケーションの場

企業SNS運用の3つ目のメリットは「顧客とのコミュニケーションの場」です。今までマーケティングといえば「企業→ユーザー」という企業の一方通行で情報を伝達するというのが、印象として強かったのではないでしょうか?

しかし、SNSは「気軽さ」が売りなため、DMやコメント(リプライ)などで企業とユーザーの交流を行うことが出来ます。
実際、企業SNSアカウントから、「いいね!」や「コメント」などを貰ったユーザーは、その企業に対して好感を持つことがアンケート調査で分かっています。

株式会社コムニコが行った「企業の公式Twitterアカウントからリツイート、返信、いいね!されるとどう感じますか?」という設問に対して、65.15%の人が「好感が持てる」、26.85%の人が「やや好感が持てる」と回答しています。

引用:企業の公式Twitterアカウントに、リツイート・返信されたら嬉しいユーザーは9割以上!【コムニコ調べ】

この調査結果から、ユーザーとのSNS上でのコミュニケーションが、いかに企業やブランドの好感度に影響を及ぼすかが分かります。

企業SNS運用のデメリット

①炎上する可能性がある

企業SNS運用の1つ目のデメリットは「炎上する可能性がある」点です。
SNSは拡散が強いですが、逆に拡散されやすいが故に、投稿している側は何気なく投稿したものが炎上してしまった。そういったケースは度々見受けられます。

1回拡散が行われてしまうと、投稿を消したとしても「スクリーンショット」などで証拠が残ってしまうため、根本的な火種を消すことは不可能と考えましょう。

②運用の負担が大きい

企業SNS運用の2つ目のデメリットは「運用の負担が大きい」点です。
メリットで、初期投資が0円で始められることをご紹介しましたが、その分、SNS運用では「運用工数」が多いことが特徴です。
「投稿案の作成」「確認作業」「分析」「いいね!周り」などがあり、特に「投稿案の作成」や「確認作業」は炎上対策のためにも、慎重に行わなくてはなりません。

また、企業によっては「SNS運用担当」で業務を行う方は少なく、他の業務と兼任で担当されるケースが多いです。社内には「SNS=バズる」という考えを持っている人もいるため、運用を開始することですぐに効果が出ると勘違いをされてしまい、思ったような結果が出ずに悩んでしまうという担当者様もいるかと思います。

ですが、SNSは継続的な運用の積み重ねで効果が出るものです、焦らずにコツコツと運用を続けていきましょう。

企業SNS運用のコツ9選!

①自社の商材・サービスに合ったSNSの選定

SNSはそれぞれ特色があります。そのため、企業SNS運用では自社商品やサービスとの親和性やターゲットをきちんと分析してから運用を開始することがとても重要です。

参考:【2024年3月版】人気SNSのユーザー数まとめ|X(Twitter)、Instagram、LINE、TikTokなど

例えば、美容系商材でパッケージに自信がある場合は「視覚訴求に優れたInstagram」。食品系商材で老若男女問わず認知して欲しい場合は「拡散機能に優れたX(旧Twitter)」といった風に決めていくことが大事です。

②運用チームは複数人入れる

SNS運用は複数人が所属するチームで運用を行うことをおすすめします。

1人で運用を行ってしまうと、作成した投稿が「実は炎上してしまう不適切発言だった」ということに気づかずに、世間に投稿を露出させてしまう可能性があります。そういった事態を防ぐためにも、SNSの運用チームは複数人で行い「Wチェック」は必ず行うようにしましょう。

また炎上対策だけでなく、複数人で運用をすることでメイン担当者に何か不足の事態(病欠や怪我等)があった時に、他の担当者が投稿を行うことが出来ます。

③「共感」と「ニーズ」を意識した投稿づくり

今、SNSの拡散には「共感」と「ニーズ」が、とても重要になってきています。

特に拡散力のあるX(旧Twitter)などでよく見られますが「確かに、言われてみればそうだ」や「それを言ってほしかった」といった、ユーザーが心のどこかで思っていた言葉(消費者インサイト)は、ユーザーに共感をされることで大きな拡散に繋がっています。
しかし、はっきり言いすぎたりすると、一定数のユーザーの反感を買ってしまう可能性があるので気を付けましょう。

他にも、「ユーザーにとって有益な情報」は、拡散がされやすいです。例えば企業担当者しかしらない「裏技」や「裏メニュー」など、あまり知られていない知識はユーザーの拡散意欲をかき立てることができます。
企業SNS運用で活用する場合は、「本当は教えたくない○○の秘密」と言った風な、見出しを付けて投稿をすることで情報の有益性をアピールすることができるのでおすすめです。

「ニーズ」を生み出す投稿見出し文例

・「本当は教えたくない○○の秘密」

・「○○公式の本当は教えたくない…裏技公開」

・「中の人が教える○○のマル秘裏技」

・「社内1番人気○○の食べ方」

④1日1回はエゴサーチを行う

前述の「企業SNS運用のメリット」でも紹介したように、ユーザーの投稿に対して、企業SNSアカウントが反応をすることで、印象アップに繋がることをご紹介しました。
SNSは、動きが速いのが特徴的なメディアなので1日に1回は自社の名前や、ブランド名、商品名、サービス名など関連するワードでSNS検索(エゴサーチ)をしながら、「いいね」や「コメント」などの反応をしましょう。

時には、自社に対してマイナスな投稿をしている人もいるかと思います。
その時は一旦社内に持ち帰って対応策を考えましょう、取り急ぎの対応だと余計にユーザーの怒りに火をつけてしまうかもしれません。

⑤投稿用コンテンツは豊富に取り揃えておく

企業SNS運用のお悩みの1つとして挙げられるのが「コンテンツ不足」です。

企業SNSは最低でも週1回は必ず投稿を行わなくてはなりませんが、毎回同じ画像を使ってしまうとフォロワーが離れていってしまう可能性があります。特にビジュアル重視のInstagramでは避けなければなりません。

おすすめのコンテンツ獲得方法としては、ユーザーの投稿の2次利用です。
ユーザーの投稿なら多種多様ですし、ユーザー目線の投稿はこれから購入を考えている顧客にとって、とても参考になります。

ただし、使用許諾を取らずに他人のSNS投稿を使うと、訴えられてしまう可能性もあるため、必ず許可を取ることを忘れないようにしましょう。

⑥他社の企業アカウントと交流をする

X(旧Twitter)などでは、企業公式アカウントの交流があり「#企業公式相互フォロー」「#企業公式が毎朝地元の天気を言い合う」「#企業公式がお疲れ様を言い合う」といったハッシュタグで、交流を深めています。

交流を深めておくことで、運用担当者ならではの情報交換もできたり、商材の親和性が高ければ「コラボ商品」や「キャンペーンの共同開催」などを行い、更なるフォロワー獲得に繋がる事例などもあり、おすすめです。

⑦炎上対策はしっかりと行う

企業SNS運用において、最も気を付けなくてはならないことは「炎上」です。
そのため、事前の炎上対策マニュアルを作っておくことをお勧めします。

【炎上対策例】

・投稿はWチェックを行う。

・「政治」「宗教」「スポーツ」「セクシュアル」「差別」「容姿」「災害」「感染症」「戦争」「テロ」と言った、炎上に繋がりそうなワード、話題は触れないようにする。

・万が一、炎上してしまった場合の対応について、予め決めておく。

・ネットリテラシーについて、運用担当者の理解度を深めておく。

⑧アナリティクスを活用して分析作業を行う。

日頃から投稿にどのくらいの反響があったか確認を行うことで、フォロワーからの人気を集めいている投稿の傾向が分かります。

投稿のアナリティクスは各SNSに備え付けられた無料のものでも、十分に分析を行うことが可能です。ただし、Instagramのインサイトデータは90日間までしか遡れないなどといったデメリットもあります。

昨対比などで見返せるように、Excelにデータをまとめておくなどして管理をするか、有料ツールであれば、取得時からの全てのデータを確認できるものもあるので、自社の運用にあった分析方法を選択することをおすすめします。

⑨情報は分かりやすく、簡潔に。

SNSを使った情報発信は分かりやすく、簡潔に行うことを意識しましょう。

出来るだけユーザーに自社の魅力について知ってほしくて、色々盛りだくさんで情報発信を行ってしまいたくなりますが、逆効果になってしまう可能性があります。

近年の情報化社会もあり、ユーザーは情報が必要か不必要かの取捨選択にかける時間を短縮している傾向にあります。

その1つの例が「TikTok」の流行です。これまでYouTubeが動画メディアとして主流でしたが、ここ数年では、短い動画で要点だけが切り抜かれた短尺動画「TikTok」の方が、自分が見たい動画かの判断が付きやすいというメリットがユーザーに受けて、アクティブユーザーが増えているのです。

他にも、雑誌が衰退傾向にある一方、商品を簡潔にまとめたInstagram投稿が“読み物”として人気を集めていたりします。

こういった背景から、認知段階においては「簡潔にまとめられたコンテンツ」がユーザーに―ズを満たしやすいと言えるでしょう。

企業SNS運用の成功事例5選

①井村屋株式会社|X(旧Twitter)

「あずきバー」や「肉まん」などで有名な食品メーカー井村屋株式会社は企業公式X(旧Twitter)アカウントが人気です。

井村屋のX(旧Twitter)アカウントが人気になったきっかけは「あずきバーを溶かすとお汁粉になる」という豆知識をツイートしたことでした。社員の中では当たり前だったような情報でも、実はユーザーにとっては驚き且つ有益な情報であることが分かります。結果、井村屋公式X(旧Twitter)アカウントは、500人から1万人にフォロワー増加をしたそうです。

他にも、井村屋ではロッテの人気商品「雪見だいふく」とX(旧Twitter)でコラボを行ったりと、他社との交流にも積極的で、上手く自社製品の魅力を引き出しています。

②大京警備保障株式会社|TikTok

警備事業を行う、大京警備保障株式会社は、採用を目的とした企業SNS運用で社員がインフルエンサーとして活躍し人気を集めています。
TikTokは若年層が多いイメージですが、同社のTikTokアカウントでは40代~50代の社長をはじめに課長や部長などの男性社員が出演しています。

またその投稿方法も特徴的で、TikTokで流行っているものを真似て投稿を行っています。そのため、余計若者の目に付きやすく認知もされやすいです。

社員が楽しそうに、可愛い食べ物を食べている様子や、ダンスを踊っている姿は、求人サイトだけでは伝えられない「社内の風通しの良さ」が十分に伝わってきます。

③Qoo10|X(旧Twitter)

マーケットプレイス型総合ECモールの「Qoo10」は、人気のコスメやアパレルなどがお手頃に購入できることから、女性を中心に人気を集めています。

そのQoo10では公式X(旧Twitter)を運用しており、Qoo10のフォロワーをワクワクさせる投稿仕様で盛り上げています。

Qoo10では、「メガ割」と呼ばれるお得なセールが行われます。メガ割は年4回行われていますが詳細な日程については直前までシークレットなことが多いです。メガ割を待つユーザーとしては、今か今かと“期待感”を持ってQoo10のX(旧Twitter)アカウントを閲覧しています。

出典元:Qoo10(@Qoo10_Shopping)

そこにQoo10は突如「メガ割いつですか⁉」と、1文だけの “意味深投稿”を行いました。この投稿に対してフォロワーからは、「もう少しですか?楽しみっ」「明日からでも始めて頂きたい…」「いや、ホントいつですか⁉」など、コメント欄で盛り上がりを見せており、Qoo10メガ割の期待感を更に高めることに成功しました。

このようにあえて多くを語らない方が、ユーザーの目を惹きつける、かつ想像を掻き立て“期待感”を作ることが出来ることもあります。

④eat愛媛朝日テレビTikTok部

愛媛朝日テレビでは、アナウンサーや社員の方によるダンスなどの特技を披露した動画が人気を集めています。

最近では、テレビ番組やニュース番組のアナウンサーなどがTikTokのトレンドネタやダンスを披露した動画を投稿する公式アカウントは増えていますが、愛媛朝日テレビ公式アカウントでは、アナウンサーだけでなく裏方のカメラマンがダンスをハイレベルなダンスを披露しており、意外性がユーザーに受け、反響を呼んでいます。

@eat_official5 @user5u07x4624sに返信 おそらく踊ったのバレていない#カメラマン#あいみょん#愛を伝えたいだとか dc@taiga_no_furitsuke さん #営業の人#技術の人#愛媛朝日テレビ ♬ 愛を伝えたいだとか – あいみょん

出典元:eat愛媛朝日テレビTikTok部(@eat_official5)

ダンス動画のコメント欄では「次は○○○○で踊ってほしい」などのリクエストが多く寄せられており、そのコメントに返信する形で新しい動画を投稿したりなど、ユーザーとのコミュニケーションもしっかりと行っています。

ユーザーからのコメントには何かしらの反応をすることで、自社のファンになってくれる可能性が高まります。

⑤BASE FOOD|Instagram

26種のビタミンやミネラル、たんぱく質、食物繊維など、体に必要な栄養素を詰め込んだパンやヌードルなどを販売する「BASE FOOD」では、公式Instagramで同商品を活用したアレンジレシピの投稿をリポストしています。

 
 
 
 
 
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パンなどはそのまま食べてしまいがちで、飽きが生まれてしまうことが多いですが、公式アカウントで同商品に合う食べ方(調理方法)を認知させることで、継続して購入してくれるリピート客を増やすことにも繋がります。

Instagramでは、ダイエット投稿やレシピ投稿が多いので、そこで自社商品のアレンジレシピを掲載することはユーザーの目にも留まりやすくメリットと言えるでしょう。

また利用ユーザーのリポストのため、工数削減にもなります。

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ノウハウを活かして企業SNS運用を成功させよう

いかがでしたでしょうか?企業SNS運用はコツを掴むと大きな成果を生み出すことができます。けれども、直ちに成果が出る手法ではないため根気よく運用を続けていく必要があります。
リソースが足りない場合は、プロの会社に依頼するなどをして企業SNS運用を成功させましょう。

投稿者プロフィール

マーケブック編集部
マーケブック編集部「マーケブック」では、SNSマーケティングを中心にSNSの基礎知識から成功事例、ノウハウ、アンケートデータなどの独自性のある情報発信を行っていくことで、マーケターの皆さんにとって「SNSの世界を学ぶ参考書」となれるよう運用して参ります。