この記事では「インテリア」業界の中で、SNSマーケティングに成功している企業事例と、おすすめのSNS戦略について解説をしています。
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インテリアとSNSマーケティング
コロナによってお家時間が増えたことで、部屋の片付けを行ったり、住まい自体を見直したりする人が多くなりました。
その中でも日々私たちの目に触れるインテリアは、居心地のいい空間を演出するための重要な要素です。
コロナ以前は、インテリアの購入といえば、郊外の大型家具店やインテリア専門ショップに足を運び、並んでいる商品の中からどれを購入するか選ぶことがほとんどだったのではないでしょうか。
しかし、スマートフォンやオンラインショップの普及により、店頭には行かずインターネット上でインテリアを購入する人が増えてきています。
経済産業省の『電子商取引実態調査(令和3年報告書)』によると、『生活雑貨、家具、インテリア』のBtoCのEC市場規模は、2019年が17,428億円だったのに対し、2021年は22,752億円と2年で約30%も拡大しています。
コロナをきっかけに仕事やプライベートにおいてリモート・EC化が加速しました。
コロナ禍が2年以上続く今、リモート・EC化はスタンダードになりつつあり、EC市場規模も今後ますます拡大すると言えるでしょう。
購入場所が実店舗からEC上に移りつつあることで、企業もインターネット上でのマーケティングに注力するようになってきています。
テレビCMに代わってYouTubeに広告が出るようになったり、有名人を使った雑誌広告に代わってインフルエンサーがSNS投稿をしていたりと、スマートフォンを使うシーンで何かと広告を目にすることが増えたのではないでしょうか。
このようにインテリアの購入がオンライン化し、購買動機となる情報もネット上にある現代において、インテリアとSNSマーケティングは切っても切れない関係にあります。
そこで今回は、インテリアを取り扱う企業によるSNSマーケティングの事例をご紹介します。
本記事では、企業がSNSマーケティングを行う際に押さえておきたいポイントもあわせてご紹介しておりますので、ぜひ最後までご覧ください!
Instagram活用事例
【unico】企業公式アカウント運用
関東を中心に全国へ店舗を展開しているインテリアショップのunicoは、
公式Instagramで『まるで店頭で接客を受けている』ようなインスタライブを配信してしています。
商品説明のインスタライブというと、
ライブスタジオに商品だけを用意して説明する様子を想像するのではないでしょうか。
unicoでは、インテリアショップの店頭のように家具や照明、小物が置かれている空間から、スタッフが商品の説明をライブで行っています。サイズや特徴の説明以外にも、実際にスタッフが座ってみることで、より使用イメージが湧くような工夫が施されています。
このライブ配信はこれまでに4.5万回再生されています。(2023年10月現在)
【タカラスタンダード】企業公式アカウント運用
システムキッチン、バス、洗面化粧台、トイレなどの総合住宅設備機器の製造・販売を手掛けるタカラスタンダードは、今流行りのリールを活用してインテリア紹介を行っています。
リールとは、Instagram上で作成できる短い動画です。
音やARカメラエフェクト、その他の新しいクリエイティブツールを使って動画を撮影・編集し、最大30秒の動画を作成することができます。
通常の投稿とは異なり、画面いっぱいに動画が表示されるため、視聴しているユーザーにインパクトを与えられたり、Instagram内で投稿が表示される場所が増加していたりと、投稿者・視聴者双方に人気の投稿スタイルとなっています。
おしゃれな空間に魅力的なインテリアが画面いっぱいに映し出されることで、その世界観に没入でき、文字や口頭での説明よりも効果的に商品の魅力を伝えることができます。
このリールはこれまでに2.5万回再生されています。(2023年10月現在)
X(旧Twitter)活用事例
【ニトリ】SNSキャンペーン
『お、ねだん以上』で有名な家具、インテリア用品小売業のニトリは、東京ゲームショウへの出展にあわせてX(旧Twitter)で連動キャンペーンを開催しました。
東京ゲームショウとは、年に一度開催されるコンピュータゲームをはじめとするコンピューターエンタテイメントの日本最大規模の総合展示会です。
ニトリは2022年に初出展し、統一感のあるゲーミングルームを構築できるセットや、チェアなどを展示しました。その出展にあわせて、X(旧Twitter)の公式アカウントで自社のゲーミングチェアをプレゼントするキャンペーンを実施しました。
応募方法は簡単で、ニトリのアカウントをフォローし、指定のハッシュタグをつけてツイートするだけです。
東京ゲームショウは新作ゲームの発表や入場者のリアルタイムのツイートなどで、熱量の高いUGC(ユーザー生成コンテンツ)が大量に投稿される機会です。
その熱量がある期間にあわせてキャンペーンを打つことで、リツイートは約5,000件、引用リツイートは2.5万件と大量のUGCを生成することに成功しました。
投稿の拡散には内容だけでなく、大量に拡散できる機会と掛け合わせることも重要ですね。
YouTube活用事例
【大塚家具】ファンマーケティング
執行役員でもある営業本部長と若手ホープの社員で商品紹介を行う動画を配信しているのが、大塚家具です。
大塚家具といえば、厳選された商品の取り扱いと質の高い接客が強みです。
動画では、インテリア業界歴33年のプロである営業本部長がメーカーの歴史や特徴といった背景を説明し、社員が一つ一つの商品の機能を紹介するという、絶妙な役割分担がされています。
また、営業本部長が実際に商品を使用し、リアルな感想を伝えているのもこの動画の魅力です。
大塚家具はYouTubeでの動画投稿のほか、無料でリモート商品相談を行うなど、コロナによって店舗から足が遠のいた方へのアプローチを行っています。
YouTubeで実際に説明している様子や、その知識量を目にすると、実際に店舗に行きたくなるかもしれませんね。
この動画はこれまでに8万回以上再生されています。(2023年10月現在)
インテリアのおすすめSNSマーケティング戦略3選
①インフルエンサー選定はエンゲージメントに着目する。
インテリアとSNSを使ったインフルエンサーマーケティングの相性は良く、彼らが得意とするいわゆる『映える』写真や動画を投稿・拡散してもらうことで、企業の宣伝という色を前面に押し出さなくても、認知度や購入者数の向上が期待できます。
起用するインフルエンサーを選ぶ際は、フォロワー数やインフルエンサーのイメージに意識がいきがちです。
しかし、インフルエンサーにPRを依頼する目的は『情報の拡散』であることを忘れてはいけません。
投稿される内容をもとに購買行動を促進するには、インフルエンサーの投稿に対するエンゲージメントの確認が非常に重要になります。
SNSにおけるエンゲージメントとは、『いいね』『RT』『コメント』などユーザーからのリアクションを指します。本来、エンゲージメント(engagement)は直訳すると『約束・契約』の意味ですが、マーケティングでは派生して『企業と消費者のつながり』を意味します。
SNSの投稿に対して、どれだけユーザーのリアクションを促せたかが情報拡散のポイントです。インフルエンサーを選ぶ際には、必ずエンゲージメントを事前に提出してもらい、エンゲージメントが高い方を選ぶようにしましょう。
SNSによってエンゲージメントとして計測されるリアクションは異なります。
エンゲージメントの種類も踏まえてインフルエンサーを選定、依頼することを意識しましょう。
ここでは活用事例で挙げたInstagram、X(旧Twitter)、YouTubeのほかに、
10代から20代を中心にトレンドの発信源となっているTikTokのエンゲージメントもご紹介します。
各SNSのエンゲージメント
Instagram
●いいね
●コメント
●投稿の保存
●シェア
X(旧Twitter)
●いいね
●リツイート
●リプライ
●ツイートの詳細表示
●投稿経由のフォロー
●画像動画のクリック
●リンクのクリック
●プロフィールのクリック
TikTok
●動画の視聴
●プロフィールの表示回数
●いいね
●コメント
●シェア
YouTube
●動画の視聴回数
●高評価
●低評価
●チャンネル登録者数
②TikTokを活用したSNSマーケティング
#インテリア
SNSの普及により、自分の部屋やお気に入りのインテリアを紹介する投稿は増加しています。
まとめサイトには『インテリアの参考にしたい人気インフルエンサー』という記事が上がり、おしゃれなルームツアー動画の投稿によりアカウント開設後数ヶ月でフォロワーが数万人に到達するユーザーもいるほどです。
TikTokにおいては『#インテリア』のハッシュタグがついている動画の総再生回数が550万回以上にのぼり、インテリア動画の人気の高さがうかがえます。
インテリア紹介の投稿でも人気のコンテンツの1つに『ルームツアー』があります。
自分の部屋を案内しながら、おしゃれな家具やこだわりの一品を紹介する動画です。
動画投稿というとYouTubeを思い浮かべますが、TikTokも実は有力な動画投稿SNSなのです。TikTokの特徴には次のようなものが挙げられます。
エンゲージメント率が高い
TikTokは他のSNSと比較して、エンゲージメント率が高い傾向にあります。
アメリカのインフルエンサー・マーケティング会社CreatolQの調査によるとTikTokのエンゲージメント率は11.83%と、YouTubeやInstagramなどと比較して圧倒的にエンゲージメント率が高いことがわかります。

エンゲージメント率の高さは拡散力につながります。
TikTokへの投稿は、より多くのユーザーに情報を拡散することが可能と言えるでしょう。
ユーザーの視聴時間が長い
アプリ調査会社data.aiによると、2022年1〜3月期のユーザー1人当たりの平均月間視聴時間ではTikTokがYouTubeを上回りました。

視聴時間が長い傾向の理由としては、優れたAIによって選出されたおすすめ動画が、ショートムービーとして次々に流れて表示されるため飽きが生まれにくいことが起因していると考えられます。
ユーザーの離脱が低いことは、マーケティング戦略においてとても有効的な特徴といえるでしょう。
認知向上しやすい
拡散力と言えばX(旧Twitter)のリツイート機能がイメージが湧きやすいですが、TikTokはリツイート機能がなくても、エンゲージメントが増えることでアルゴリズムによるレコメンド機能によってX(旧Twitter)以上の拡散が行われます。
そのためアルゴリズムの仕組みや、動画作成のコツを理解して運用を行うことで大きな認知向上の実現が期待できます。
フォロワー数が少なくても認知させることができる
TikTokは、サービスの特性上フォロワー数が少なくても認知させることができます。
SNSではアカウント開設後の初めのフォロワー獲得が関門になりがちですが、TikTokでは『おすすめ』のタイムラインを閲覧するユーザーが圧倒的に多いため、最初のフォロワー獲得に工数をかける必要はありません。
インテリア関連の投稿が人気な一方、インテリア業界でTikTokに参入している企業は少ないので、狙い目と言えるでしょう。
③実際にインテリアを体験してもらい、口コミ拡散を行う。
UGC(User Generated Contents:ユーザー生成コンテンツ)は、ユーザーによって制作・生成されたコンテンツの総称です。
SNS、ブログなどに書き込まれたり投稿されたコンテンツや、それらに対する感想、レビューなどのコメントが含まれます。いわゆる『口コミ』と言われるものです。
拡散される口コミの特徴の一つに、ユーザーがリアルに感じた声が入っていることが挙げられます。
自分が体験してしていないことは、書ける情報量も熱量も限られてしまいます。
それは自然と見る側にも伝わり、投稿を見るSNSユーザーの気持ちに刺さる内容にはなりにくくなってしまいます。
拡散力があり、閲覧するユーザーに刺さる投稿をしてもらうには、実際に投稿するユーザーが商品を体験したり、世界観を味わったりすることがとても大切です。
「誰かに伝えたい!」「感動した!」という想いが込もった投稿は、SNS上で広く、長期間にわたって拡散されることが期待できます。
さらに、商品に対する投稿が定期的にあることは企業や商品への信頼にも繋がります。
短期間に集中してたくさんの投稿をしてもらうより、長期間にわたって定期的に投稿してもらえる仕組みづくりを行うことをおすすめします。
インテリアにおいて定期的な投稿を実現するには、SNSユーザーに商品をプレゼントしたり、体験イベントを開催してユーザーに来てもらうことが欠かせません。
しかし企業が自社のみでサンプリングを行ったり、イベントレビューの投稿チェックを行おうとすると、多岐に渡った対応が必要となるため、多くの労力を割かなければなりません。
そこで、ユーザーのサンプリングから投稿チェックまでの対応が可能なモニターサイト『トラミー』がおすすめです。
トラミーは商品・サービスなど数多くの体験をユーザーへ無料提供しているサイトです。
体験後には、ユーザーが持っているSNSアカウントでリアルな口コミを投稿してもらうシステムとなっている上、ユーザーの中には読者モデルや料理家などのインフルエンサーもいます。
「商品の口コミがなかなか増えない」
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■URL:https://trami.jp/regist/
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■会社名:株式会社アイズ( 英文社名:EYEZ,INC.)
■本社所在地:東京都渋谷区渋谷3-12-22 渋谷プレステージ7F
■URL:https://www.eyez.jp/
SNSマーケティングを活用して、集客アップを狙う!
SNSは手軽な情報発信ツールである一方、情報発信だけでは効果的なマーケティングをすることが難しいプラットフォームです。
商品の宣伝色が強くなく、SNSユーザーの興味や関心を惹き、企業や商品に興味を持ってもらうには、SNSの活用方法やそれぞれのプラットフォームの特徴を把握した上で運用することが欠かせません。
しかし、インプットにばかり時間を割いていては、トレンドの移り変わりが早さを増す現代では、あっという間において行かれてしまいます。
テレビCMや雑誌広告は、企画からリリースまで膨大な時間と費用がかかります。
SNSプロモーションも事前の企画に時間はかかりますが、テレビCMなどに比べるとその期間は短く、かつ圧倒的に低いコストでリリースすることが可能です。
また、事例でもご紹介したようなイベント出展にあわせたキャンペーンでは、イベント自体のUGC生成力を活用し、効果的にプロモーションを行うことができます。
また、1つのSNSプロモーションを打っている最中に修正や新たな取り組みを実施してPDCAをすぐに回せたりするのも、SNSならではの特徴です。
新たなことに挑戦したり改善をしたりするときは、まず成功者の真似をすることから始まります。
プロモーションに成功している企業のSNS活用法を知り、その真似をして投稿を続けるうちに、だんだんと独自性のある投稿ができるようになるでしょう。
今回ご紹介した事例からポイントを学び、ご自身の投稿に取り入れてみてはいかがでしょうか。
投稿者プロフィール

- SNSマーケティング(インフルエンサー・SNS広告・口コミプロモーションサービストラミー)の戦略提案を行う法人営業や、自社サービス「トラミー」のサービス企画、SNS運用を担当。 2022年からSNSマーケティングノウハウメディア「マーケブック」の企画運営に携わる。