SNS広告運用とは?
「SNS広告運用」とは、Instagram・・Facebook・Twitter・LINE・TikTokといった、人気のSNSプラットフォーム上で広告配信を行うことを指します。
普段 SNSを利用する中で、タイムライン上に出現する「広告」や「プロモーション」と表示されている投稿やバナー等がSNS広告に該当します。
SNSを使っている人なら見ない日は無いといっても過言では無いほど、現在の日常にSNS広告は浸透しています。
SNS広告運用の特徴
SNS広告の特徴は、他のWeb広告同様にユーザーの行動結果などを基に連動して広告が表示される「運用型広告」です。
SNS広告では基本的に、以下のような詳細な広告配信設定を行うことが出来ます。
TV CMや、新聞広告といった媒体だと、ある程度のターゲティング(性別や年代等)は推測しやすいですが、ややアバウトなものになってしまいます。
しかしSNS広告なら詳細な配信設定が出来るので、より費用対効果が出やすいマーケティング手法と言えるのです。
なぜSNS広告運用がマーケティングにおいて重要なのか
SNS広告がマーケティングにおいて重要視されている背景には、現代の広告市場状況が関係しています。
株式会社電通が発表した2022年2月に発表した「2021年日本の広告費」の調査結果報告によると、「インターネット広告費」が「マスコミ四媒体広告費」を初めて上回ったとのことでした。
新型コロナウイルスの流行による「外出自粛」などによる経済打撃の影響で、総広告費は前年に比べ落ち込んでいましたが、インターネット広告市場は成長を継続、そして2021年には前年比121.4%の2兆7,052億円を記録し、遂に市場で1番の売上を持つ広告媒体となりました。
そういった「インターネット広告が人気である」という認識が企業の中でも浸透をしていることと、前述でもお話しした「効果的なマーケティング手法」ということから、SNS広告の需要は高まっており、多くの企業が導入をしているのです。
SNS広告運用のメリット
①細かいターゲティングが出来る
SNS広告は細かいターゲティングが出来るのが最大の特徴といっても過言ではありません。
使用する媒体によってターゲティング内容も変わってきますが、ユーザーがSNSにアカウント登録するときに入れる情報(年齢、性別、住居、現在の勤め先等)といった個人情報に加え、SNS上での行動(検索や、いいね!、閲覧等)を元に、趣味嗜好などを判別して最適なターゲットに広告配信をすることが出来ます。
ターゲティング例だと「30代男性関東在住で家庭を持っていて住居に興味を持っている人」「20代〜30代女性育児に興味を持っている人」といった細やかなターゲティングを行うことが出来ます。
実際に自分自身のSNSを使っているときに出てくる広告を思い出してみると、最近検索した商品やワードに関連のあるものだったり、自分の趣味のものだったりといったことはありませんか?そういった所から、SNS広告のターゲティングの的確さが分かるので、SNS広告にご興味がある方は一度注意深く見てみることをおすすめします。
②低予算で広告が配信出来る
SNS広告はマス広告など他の媒体と比較するとかなり安価に広告を配信することが出来ます。
マス広告は、テレビCMやラジオや新聞といった「マス媒体」と呼ばれる広告出稿先のことを指します。不特定多数の多くのユーザーに広告を通して認知させることや、SNS利用者層として手薄の「高齢者層」にもリーチすることが出来るのがマス広告の魅力です。
しかし、広告出稿費用がとても高くテレビCMだと1回で30万円(費用相場)のため、100回放送しただけで3,000万円となります。またテレビ広告やラジオ広告は時間帯、新聞広告や雑誌広告は掲載サイズによって費用感がかかってくるので、相場以上の金額がかかる可能性も十分あります。

一方SNS広告は「運用型広告」のため費用相場が「純広告」であるマス広告と比較すると、とても安価です。予算に応じての配信設定が可能な為、低予算からでも広告出稿が可能です。

③費用対効果が高い
SNS広告は広告のターゲティングだけでなく分析も詳細に行うことが出来ます。
不特定多数ユーザーにリーチするマス広告とは異なり、自社のターゲットに狙いを定めて広告配信を行うことが出来るのと、その結果が「何回広告が見られたか」「広告を経由して何回サイト遷移したか」数値で現れるため費用対効果が高いと言われています。
また分析が出来ることで、改善点などの洗い出しも可能です。そこからPDCAを回すことで更に費用対効果を高めることが出来るのもSNS広告の魅力です。
SNS広告運用のデメリット
①配信設定を間違えると広告予算の無駄遣いに
詳細なターゲティング設定が行えるからこそ、配信設定を適当にしてしまうと大きなミスに繋がります。
例えば「リクルートスーツ」をプロモーションしたい場合、通常なら就活を行う10代後半~20代前半くらいがターゲットになりますが、誤って20代後半と設定をしてしまった場合、広告を見た人は興味が無いため費用対効果は大幅に下がってしまいます。
そういったミスを未然に防ぐためにも配信設定を行う際は、運用担当者と、もう1人の2人体制でダブルチェックを行うことをおすすめします。
②誇大広告により炎上するケースも
SNS全体に言えるデメリットではありますが、拡散機能があるからこそ「炎上」もしやすいです。
実際にYouTube広告などでコンプレックス(薄毛や体系など)に関する広告はユーザーの中には不快に感じる方も多く、ネット上で批判的な声を多く集めています。
話題性を狙いすぎてしまうと、ユーザーにネガティブイメージを与えてしまう可能性があります、差別的な表現やモラルに反する広告のクリエイティブ作成をしないように気を付けましょう。
不安な場合は企画チーム以外の人にクリエイティブ案などを見てもらい、客観的立場の意見から問題がないかどうか判断してもらうのも一つの手です。
【媒体別】SNS広告運用方法
【Instagram】 SNS広告運用
Instagramとは
Instagramは画像や動画をメインとした投稿方式のSNSです。
月間アクティブユーザーは国内3,300万人で日本人の4人に1人が利用しています。10代~30代の女性ユーザーが多い傾向にあります。
Instagram広告とは
Instagramでは主に「フィード」「ストーリーズ」「発見タブ」に広告が配信をされます。一見、通常の投稿のような形で自然に配信がされるため、ユーザーにクリックされやすい傾向がありあます。Instagramは視覚に訴えかけるのが得意なSNSなので「食品」「飲食店」「アパレル」「インテリア」「化粧品」など有形商材はInstagramでの広告配信がおすすめです。
Instagram広告の費用相場について
Instagram広告はオークション方式を採っており、自身や競合他社が設定した予算や入札額などによって、リアルタイムで金額変動が起こります。またInstagram広告は1日100円から広告配信を行うことが出来るのが特徴なので、低予算でも広告配信を行うことが出来ます。

【Twitter】SNS広告運用
Twitterとは
Twitterは、10代・20代の約7割が利用しているアクティブユーザー4,500万人のSNSです。「情報拡散力」を強みとしていて、140字以内の文章と、画像を組み合わせて投稿をすることが出来ます。他SNSと比較してアカウント(プライベートや趣味など)を使い分けているユーザーも多いです。
Twitter広告とは
Twitterでは主にTwitterの「タイムライン」「検索結果上部」「トレンドテイクオーバー」「アカウントのプロフィール」などに広告を配信することが出来ます。
Twitter広告の特徴は「豊富な広告出稿方法」です。タイムライン上に出てくる「プロモ広告」をはじめ、検索画面タブに表示がされる「Twitterテイクオーバー」など目的に応じて配信方法を変えられることが出来ます。
Twitter広告の費用相場について
Twitter広告はInstagram広告同様オークション方式をとっています。
また出稿方法が多いため費用相場も手法によって異なってきます。ものによっては数百万を超えるものもあるので、自社のプロモーションに最適な出稿方法、課金方式を選択するようにしましょう。

【Facebook】SNS広告運用
Facebookとは
Facebookは全世界で27.4億人、国内では2,600万人のアクティブユーザーがいるSNSです。主なユーザー層はサラリーマンやOLと言ったビジネス関連のユーザーが利用者として多い傾向にあります。そのため年齢層が他SNSよりも高く実名で登録しているユーザーが多いのも特徴です。
Facebook広告とは
Facebook広告の特徴はFacebook以外にも連携サービス上に広告配信を行うことが出来る点です。Audience Network(オーディエンスネットワーク)というMeta社(旧Facebook社)が提供するアドネットワークを使って、FacebookやInstagram以外でもユーザーデータを使って広告配信を行えます。配信先はグノシー、食べログ、マンガワン、モバゲー、ジモティーなど幅広いサービスに配信が行われます。
Facebook広告の費用相場について
Facebook広告では主にインプレッション課金がとられています。
FacebookもInstagram・Twitterと同様オークション方式のため他社広告と競い最もパフォーマンスの高い広告がユーザーに表示をされます。
【LINE】SNS広告運用
LINEとは
連絡手段の一つでもあるLINEは、国内アクティブユーザー8,900万人以上で国内人口の70%以上が使っている人気SNSです。
ユーザー層は老若男女問わず幅広い層が利用しているため、他SNSでカバーできないターゲティングの場合LINEが最適と言えるでしょう。
LINE広告とは
LINE広告の特徴は「アクティブ率と配信機能の豊富さ」です。
連絡ツールとして使われるLINEは、他SNSと比較しても圧倒的にアクティブユーザーが多い傾向にあります。
またLINEは「LINEマンガ」「LINENEWS」など様々なサービスを展開しているため、Facebook広告同様、配信先も豊富なのが特徴です。
LINE広告の費用相場について
LINE広告も他のSNS同様オークション形式を採っています。LINE広告は最低出稿金額1日1,000円~広告配信が可能です。しかし入札価格が低すぎると、競合他社に負けて広告表示がされない可能性があるので注意しましょう。
【TikTok】SNS広告運用
TikTokとは
TikTokはショートムービーに特化した動画再生SNSです。主に10代~20代の男女が利用しており、主要SNSの中では後発の部類ですが着実に人気を集めています。
TikTok広告とは
TikTok広告はBGM付で広告を配信できるという特徴があります。流されやすい画像や文章ではなく、目に留まりやすく記憶にも残りやすいBGM付の動画は、効果を高めてくれます。また広告種類も他のSNSとは異なり特徴があり、出稿最低料金も高いのが特徴です。

SNS広告運用は代理店への委託がおすすめ
SNS広告運用は自社でも行うことが出来ます。しかし、上記でも解説したように細かい配信設定や分析を行いながらPDCAを回すとなると未経験者の場合だと、一から広告運用について学びながら同時に運用を行わないとならないため負担が大きくなってしまいます。またSNS広告運用の代理店なら、実績と経験があるため最適な広告運用を行うことが出来ます。
そういった観点から、SNS広告をお考えの際はSNS広告運用のプロに委託することをおすすめします。
株式会社アイズの運用型広告代行サービス


株式会社アイズでは、運用型広告代行サービスを行っています。
15年間WEB広告業界に携わってきた実績と経験と、アイズの持つ独自のノウハウやサービスを活用して、クライアント様の課題に寄り添った最適の解決策をご提案させていただきます。また対応可能な広告媒体も幅広く取り扱っており、Yahoo!、Google、Twitter、TikTok、LINE、SmartNewsの、正規代理店です。
運用代行費用の料金形態は、通常相場が「広告費の20%」のところ、アイズでは「広告費の15%」(※エンドクライアント様との直接お取引に限り)という安価で代行を承っています。
「乗り換え後改善率94%」をという実績もあり、現在SNS広告運用で伸び悩んでいるというお悩みをお持ちのクライアント様にもぴったりです。
SNS広告に関するご相談やシミュレーション作成など、まずはお気軽にお問い合わせください。

SNS広告運用を取り入れてマーケティング成果を出そう!
いかがでしたでしょうか?今回はSNS広告運用について説明しました。SNS広告は他のマーケティング手法と比較しても安価で始められることが出来るので、初めてのSNSマーケティング施策を考える際にもおすすめです。
また「現在SNS広告運用はやっているけど思ったような効果が出ない…」といったお悩みをお持ちの場合、運用方法や代理店に委託(もしくは変更)をすることで改善がされるケースもあります。
最適なSNS広告を取り入れて、マーケティング戦略を成功させましょう。

投稿者プロフィール

- 2020年新卒で株式会社アイズに入社。SNSマーケティング(インフルエンサー・SNS広告・口コミプロモーションサービストラミー)の戦略提案を行う法人営業や、自社サービス「トラミー」のサービス企画、SNS運用を担当。 2022年からSNSマーケティングノウハウメディア「マーケブック」の企画運営に携わる。