SNSマーケティングのノウハウを学ぶなら「マーケブック」

article

【ホテル・旅館】SNS活用企業成功事例4選|口コミマーケティング・アカウント運用など

この記事では「ホテル・旅館」業界の中で、SNSマーケティングに成功している企業事例と、おすすめのSNS戦略について解説をしています。

⇒口コミプロモーションサービス「トラミー」媒体資料請求はこちらから

ホテル・旅館とSNSマーケティング

コロナの影響によって厳しい状況が続いているホテル・旅館業界ですが、コロナの長期化や全国旅行支援の開始によって、利用者の数は回復しつつあります。

しかし、コロナ前と比べて遠出・旅行へのハードルは依然高く、客足が戻らずに悩みを抱えているホテル・旅館も多いのではないでしょうか?

そのような状況下で、ホテル・旅館の利用率を上昇させるために、SNSを活用してホテル・旅館の魅力をアピールする重要性はますます高まっています。

SNSマーケティングが重要視されている理由は、SNSの利用率の高さ、ユーザー層の幅広さ、そしてホテル・旅館とSNSの親和性の高さです。

令和3年度の総務省による調査では、全年代における各SNSの利用率は、X(旧Twitter) 46.2%、Instagram 48.5%、TikTok 25.1%であり、年々増加していることが報告されています。

全年代における各SNSの利用率

出典元:https://www.soumu.go.jp/main_content/000831290.pdf

主なユーザー層が若年者であると思われがちなSNSですが、30代以上の利用も年々増加しています。

X(旧Twitter) の利用率に着目すると、令和2年度の調査と比べて10代および20代の利用率は横ばいという結果でしたが、30代の利用率は9.5ポイント増加と報告されています。

これらの結果からも、ホテル・旅館利用が多い年代に向けての訴求にSNSマーケティングが十分に有効であることが分かるでしょう。

また、ホテル・旅館の売りポイントである『非日常感』をイメージしてもらうためにも、画像や動画を活用したSNS投稿が適していると考えられます。

コロナによって海外旅行や行動に制限を感じる今の状況だからこそ、ホテル・旅館の写真を見て旅先に思いを馳せたり、ホテル・旅館特有の洗礼された空間や豪華な食事を見て「せっかくの記念日をこんな場所で過ごしたい」「自分へのご褒美として行ってみたい」といった気持ちを引き起こすことが可能であり、そうしたユーザーの気持ちに訴えることでSNSを活用した集客が期待できるのです。

【ホテル・旅館業界】Instagram活用事例

Instagramの最大の特徴は、画像や動画といった視覚効果に特化したSNSであることです。

ホテル・旅館の内部やレストランのメニュー、人気のあるインフルエンサーが実際にホテル・旅館を楽しんでいる様子を投稿することで、その投稿を見たユーザーの「ここに泊まってみたい」「非日常感が味わえそう」という気持ちを引き起こすことが可能といえるでしょう。

ここでは、Instagramを活用したSNSマーケティング事例を2つご紹介します。

①sequence MIYASHITA PARK|SNSキャンペーン【Instagram】

Sequence MIYASHITA PARKは、渋谷駅徒歩5分の場所にある低層複合施設・渋谷ミヤシタパークの上にあるホテルです。

立地の良さ、スタイリッシュな内装、ここ数年で大開発が進んでいる渋谷駅前の代表的なスポットを一望できるということから、人気があるホテルです。

【公式】sequence MIYASHITA PARK(@sequence_miyashitapark)の主な投稿内容は、レストランの新メニューや客室からの景色、ホテル周囲の観光スポットの紹介などです。

Sequence MIYASHITA PARKの公式Instagramアカウントでは、2022年8月に「Instagram限定〜sequence開業2周年記念・特別キャンペーン」というキャンペーンが行われました。

出典元:https://www.instagram.com/p/CgvlahjpmoB/?utm_source=ig_web_copy_link

このキャンペーンは、公式Instagramアカウントをフォローし、オリジナルハッシュタグ「#シークエンス思い出写真展2022」を付けて写真を投稿したユーザーの中から抽選で宿泊券が当たるというキャンペーンでした。

「#シークエンス思い出写真展2022」は、2022年12月現在で約130件の投稿がされており、フォロワー数の獲得ハッシュタグの拡散に有効なキャンペーンであったと考えられます。

また、キャンペーン期間中はもちろん、キャンペーン後にも宿泊券をゲットしたユーザーがハッシュタグ付きでホテルの感想を投稿していることもあり、キャンペーン前後でUGCの生成に成功しています。

②MIMARU|口コミマーケティング【Instagram】

APARTMENT HOTEL MIMARUは滞在スタイルの多様化に対応するファミリー・グループ向けキッチン・ダイニング付きの広い都市型ホテルです。

APARTMENT HOTEL MIMARUは、国内のファミリー層や、女子会・ホカンスにピッタリのホテル探しをしている人へのアプローチを目的に、口コミプロモーションサービス「トラミー」を活用し「実際にホテルに宿泊+Instagramに投稿」というプロモーションを行いました。

出典元:https://www.instagram.com/p/CS–uR9vK2d/?utm_medium=copy_link

口コミプロモーションは一般ユーザーによって投稿が行われるため、インフルエンサーよりも自然な形で情報発信される点が特徴です。

上記の投稿は一例ですが、実際にホテルに宿泊した感想を記載していただくことで、体験者のリアルなクチコミをInstagram上にアップすることが可能です。

他にもInstagram上で自社商材の投稿の大量生成が可能なことから、ハッシュタグ件数の増加や、幅広いユーザーへのリーチを実現することが出来ます。

口コミプロモーションサービス「トラミー」では、上記のメリットだけでなく投稿の2次利用無期限無料なことから、自社HPへ「お客様の声」としての掲載や、自社SNSアカウントのリポスト、広告クリエイティブに活用など、他マーケティング戦略にも大いに役立ちます。

⇩口コミプロモーションサービス「トラミー」媒体資料請求はこちら⇩

【ホテル・旅館業界】X(旧Twitter) 活用事例

X(旧Twitter) の最も大きな特徴は、短文のメッセージによるコミュニケーションがメインということでしょう。

X(旧Twitter) は匿名性が高く、商品・サービスに対する本音が書きこまれる投稿も多いとされています。そのため、情報発信のみではなく、ユーザー(消費者)からの意見を募ることにも適したSNSです。

また、ユーザーがいいね・RT・引用RTといったアクションをすることで、ユーザー自身のフォロワーのタイムラインにも投稿を流すことができるため、拡散力の高さも特徴であり、X(旧Twitter) を活用したキャンペーン施策は非常に有益といえるでしょう。

ここでは、X(旧Twitter) を活用したSNSマーケティング事例を1つご紹介します。

①【公式】シェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテル|SNSキャンペーン【X(旧Twitter) 】

シェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテルは、千葉県浦安市にある東京ディズニーリゾートオフィシャルホテルです。

【公式】シェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテル(@SheratonTokyoB)の主な投稿内容は、レストランをはじめとした館内施設の紹介や、他のユーザーが投稿したホテルに関係のある投稿のRTです。

【公式】シェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテルでは、2022年9月に「SimkoongSheraton韓国フェア」が行われました。

出典元:https://twitter.com/SheratonTokyoB/status/1569158875873366016

このフェアは、公式X(旧Twitter) アカウントをフォローし、ハッシュタグ「#シェラトングランデ東京ベイ」「#大韓航空」を付けて投稿をRTしたユーザーの中から抽選で、シェラトン仁川の宿泊券やソウルとの往復航空券が当たるというキャンペーンでした。

このキャンペーンは、大韓航空とコラボすることによってシェラトンホテルに興味のあるユーザーのみではなく、韓国に興味のあるユーザーからのフォロー/キャンペーン参加を成功させた例といえるでしょう。

【ホテル・旅館業界】TikTok活用事例

TikTokとは、15秒から10分ほどの短い動画を作成・投稿できる、動画プラットフォーム型SNSです。

さまざまなBGMやエフェクト、トリミングなどの編集が簡単に行えて、フォロワーに関係なくハッシュタグで拡散されることから、10代から20代前半の若いクリエイターを中心に爆発的にユーザー数を伸ばしていましたが、近年はユーザーの年齢層も広がりつつあります。

InstagramやX(旧Twitter) と比較してまだ利用率が低いため、早くにTikTokを用いた戦略を開始することでブルーオーシャン戦略も可能であると注目されているSNS媒体です。

ここでは、TikTokを活用したSNSマーケティング事例を1つ紹介します。

①ホテルニューわかさ(奈良)|企業公式アカウント運用【TikTok】

ホテルニューわかさは、東大寺から徒歩5分という好立地にあり、洗礼された館内と奈良観光に便利な立地から人気な旅館です。

ホテルニューわかさの公式TikTokアカウント「ホテルニューわかさ(奈良)(@newwakasa)」の主な投稿内容は、旅館の裏側やまかないを作っている動画、新入社員の紹介などです。

@newwakasa

出典元:https://www.tiktok.com/@newwakasa

ホテルニューわかさ(奈良)のTikTokアカウントには、ユーザーからたくさんのコメントを寄せられている投稿も多く見られます。

寄せられたコメントによっては投稿者からの返信もあり、コメント1件1件を細やかに確認していること・フォロワーとの良好な関係構築に成功していることが伺えます。

@newwakasa 旅館のまかない #だし巻き #味噌煮込みうどん ♬ チグハグ – THE SUPER FRUIT

出典元:https://www.tiktok.com/@newwakasa/video/7135277899279650049?is_from_webapp=1&sender_device=pc&web_id=7120122308287366658

上の投稿では、見習い料理人の奮闘している様子を紹介しています。

コメント欄では、応援コメントが多く寄せられ、ファンの育成に成功しています。

TikTokマーケティングとは?集客成功戦略や企業活用事例を解説SNSマーケティング,TikTok,おすすめこの記事では、近年需要が高まっている「TikTok(ティックトック)マーケティング」について、基礎知識からおすすめの戦略まで幅広く解説をしています。...2024-03-07 16:19:32

ホテル・旅館業界おすすめSNSマーケティング戦略3選

①エンゲージメントの高いインフルエンサーを起用する。

ホテル・旅館のSNSマーケティングにおすすめの戦略1つ目は、インフルエンサーの起用です。

ホテル・旅館業界とSNSを使ったインフルエンサーマーケティングの相性は良く、客室やレストランの写真や動画といった、いわゆる「映える」投稿をすることで、認知度や来店客数の向上が期待できます。

起用するインフルエンサーを選ぶ際は、インフルエンサーが抱えるフォロワー数に意識がいきがちです。
しかし、インフルエンサーに依頼する最も重要な目的は、『情報の拡散』です。

投稿される内容をもとに来店してもらうには、インフルエンサーのフォロワー数ではなく、投稿に対するエンゲージメントに注目するようにしましょう。

本来、エンゲージメント(engagement)は直訳すると、約束・契約といった意味ですが、マーケティングでは『企業と消費者のつながり』を意味します。
SNSマーケティングにおけるエンゲージメントとは、いいね・RT・コメントなどのユーザーからのリアクションを指します。

エンゲージメントを指数化した数値をエンゲージメント率といいます。
エンゲージメント率は、以下の計算式で算出することができます。

エンゲージメント率=エンゲージメント数(いいね、コメント、保存数など)/フォロワー数

この計算を見ると、「フォロワー数の多いインフルエンサー=質の高いインフルエンサー」ではないことが分かります。

インフルエンサーを起用するときは、フォロワー数の多さよりも「高いエンゲージメント率を示している」、つまり、フォロワーとの信頼性が高く、多くのファンを抱えているインフルエンサーであるかの確認が必要不可欠といえます。

また、せっかく高いエンゲージメント率を有するインフルエンサーを起用しても、ホテル・旅館のイメージとインフルエンサーのイメージが合っていないと効果は半減してしまいます。

インフルエンサーの過去の投稿などもしっかり確認し、エンゲージメント率の高いインフルエンサーであるか、インフルエンサーのフォロワー層がホテル・旅館のターゲット層にマッチしているかを見極めて選定するよう心がけましょう。

インフルエンサー起用広告の費用対効果を高める5つの成功戦略を解説SNSマーケティング,インフルエンサー「インフルエンサー起用にフォロワー数は関係ない?」最新の市場動向とあわせて、インフルエンサー起用の成功のコツを解説します。...2024-03-07 16:21:34

②ショート動画を活用する。

ホテル・旅館のSNSマーケティングにおすすめの戦略2つ目は、ショート動画の活用です。

ショート動画は、視覚情報だけではなく聴覚からもホテル・旅館をPRすることが可能です。つまり、ユーザーがその投稿を見ているだけで、「きれいな場所だな」「美味しそうな料理だな」という視覚のみから得られる情報よりも一歩進んだ情報を受け取ることが可能なのです。

SNSユーザーの中には、特定の事柄について検索するためにSNSを利用するのではなく、空き時間にSNSを眺めたり、世間で話題になっている情報を知るためにタイムラインを流し見しているユーザーも多くいます。

そのため、能動的、かつ分かりやすい動画を投稿することで、投稿を見たユーザーの宿泊意欲を高めることが可能なのです。

③実際に宿泊体験をしてもらい、口コミ拡散を行う。

ホテル・旅館のSNSマーケティングにおすすめの戦略3つ目は、口コミの拡散です。

インターネットによる情報収集・発信が日常となってる現代では、口コミは消費行動において非常に大きな役割を果たします。

それは、ホテル・旅館におけるマーケティング戦略でも同様です。

実際に、TripAdvisorの2019年の調査では、以下の報告がされています。

■5人中4人(81%)が、宿泊施設を決定する前に頻繁に、もしくは毎回、口コミを読む
■約8割(79%)は、同等のホテルであれば、より評価の高いホテルを予約する傾向にある
■半数以上(52%)が、口コミがないホテルは予約しない

つまり、実際に宿泊した客からのポジティブな口コミは、ホテル・旅館のSNSマーケティングにおいて最重要視するポイントの1つと言えるのです。

口コミプロモーションサービス「トラミー」では、広告主様の商品やサービスを体験した感想を、会員が普段から使用しているSNSアカウントに投稿して拡散を測ります。

口コミプロモーションサービス「トラミー」とは?概要やプランについて解説!SNSマーケティング,おすすめ,口コミマーケティングこの記事ではおすすめの口コミプロモーションサービス「トラミー」について、サービス内容や事例について詳しく解説を行っています。...2024-03-07 16:24:43

さらに、口コミプロモーションサービス「トラミー」では、「ホテル・旅館の認知を広げたい」「ホテルのレストランで提供している季節のメニューをPRしたい」といった要望にも応えられる『イベントレビュー』というメニューも提供しています。

イベントレビューでは、トラミー会員をホテル・旅館/観光地/商業施設などに実際に派遣して体験してもらい、そのレビュー(感想)を、指定のSNSやブログ投稿をさせて、認知拡散・UGC生成が可能です。

大量のUGC生産をすると、投稿したトラミー会員のフォロワーへの認知が見込めるだけでなく、SNS検索でヒットする、数ある宿泊施設で優位に立てるなど、ユーザーの利用の後押しにつながります。

SNSマーケティングを活用して集客アップを狙う。

今回は、ホテル・旅館におけるSNSマーケティングの成功事例とおすすめ戦略を解説しました。

ホテル・旅館はSNSとの相性が非常に良く、コロナ禍で遠出・旅行へのハードルが高い昨今の状況だからこそ、私たちの身近な存在であるSNSを活用したマーケティング戦略が非常に有効であると考えられます。

また、SNSマーケティングでは、インフルエンサーの起用から、投稿内容、キャンペーン方法、UGC生産まで、戦略・施策が多岐に渡ります。

それぞれのSNSの特徴をしっかり押さえてマーケティング活用することができれば、ブランディングや販促に大きな力を発揮できるでしょう。

一方で、SNSマーケティングは戦略立案から分析まで、専門性の高い工程が多くあります。さらに、フォロワーに対する反応などアカウントの細やかな運営がファン化のポイントとなります。

自社でSNS運営を検討する場合は、SNSアカウント運営に時間が割かれてしまったり、試行錯誤の運営で効果が出るまでに時間がかかってしまうおそれがあります。

そうした障壁を超えてホテル・旅館のSNSマーケティングを成功させるためにも、まずはプロに相談してみるのはいかがでしょうか?

⇩SNSマーケティング無料相談実施中⇩

投稿者プロフィール

okawa
okawa2022年に株式会社アイズに入社。自社サービス「トラミー」のディレクションやSNS運用を担当。 2023年からSNSマーケティングノウハウメディア「マーケブック」の執筆に携わる。