Instagram広告とは？
Instagram市場について
InstagramはFacebookを運用する米国Meta社の写真・動画投稿を中心とするSNSプラットフォームです。『インスタ映え』という言葉に象徴されるように、ビジュアルを中心とした情報検索が盛んに行われています。
今までは、検索といえばGoogleがトップでしたが、若い年代を中心にInstagramでの検索が広がっています。特にお店やファッション、レシピなど写真を中心に確認したいものはInstagram検索しかしないという女性も増えています。
日本国内におけるInstagramのアクティブアカウント数は3,300万（2019年3月時点）を突破しています。男女比では、男性が43%、女性が57%と女性ユーザーの方が若干多く、年齢層としては20代、30代が中心となっていますが、10代から60代以上まで幅広い年代の方が利用しています。
Instagram広告の特徴
Instagram広告とは、Instagram上に表示される広告のことです。Instagramの特徴は『投稿には必ず画像もしくは動画が必須』『相手のパーソナルな情報を知ることができるコミュニケーションツール』『検索ツールとしての利用』『Facebookへの広告配信が可能』の4つが挙げられます。
①投稿には必ず画像もしくは動画が必須
X(旧Twitter)やFacebookなどは文章単体でも投稿ができますが、Instagramでは必ず画像または動画を投稿する必要があります。つまりInstagramは視覚重視のSNSであり、画像・動画の質がとても重要になります。
画像や動画で商品やサービスの魅力を訴求できる場合、Instagram広告は効果を最大限に発揮してくれます。コロナ禍における一般ユーザーのEC利用率の急激な増加や、SNSをきっかけとした消費行動の高まりを背景に、Instagramはショッピング機能を強化しました。現在、Instagramが与える消費行動への影響はますます強くなっています。
②相手のパーソナルな情報を知ることができるコミュニケーションツール
若い世代において、Instagramは『見て楽しむSNS』から『相手のパーソナルな情報を知ることができるコミュニケーションツール』として利用されることが多くなっています。
LINEのような個人間のメッセージのやりとりはInstagramにも機能として備わっています。さらに、Instagramではユーザーのプロフィール欄に並ぶ写真や動画、フォローしているアカウントに個人的の趣味、趣向が表れるため、その人のパーソナルな部分を理解することができるのです。
まだ会って間もない相手と、より短期間でお互いを知るために、Instagramは効果を発揮していると言えるでしょう。
③検索ツールとしての利用
今や実店舗でもECサイト上でも、商品やサービスを購入する前に『検索』をするのは当たり前になってきています。
株式会社アイズが2021年4月に行った調査では、95％のユーザーが『購入の前に検索して口コミを確認する』と回答しています。
購買行動を起こすきっかけ、判断材料となるレビューなどをInstagram上で検索するユーザーも増えており、商品やサービスを認知したあとに『本当に良いものなのか？』『実際に使用した人のレビューを見たい』という場面で活用されています。
Instagramはキーワードを検索すると、そのキーワードが含まれた投稿が一覧で表示されます。写真が主体で表示されるため、ひと目で投稿の内容を把握できるのも、Instagramが検索ツールとして好まれる理由と言えるでしょう。
また、日々のコーディネートやメイクの参考として、自分の特徴である『身長』や『パーソナル診断の結果（イエベ・ブルベ・骨格ウェーブなど）』のハッシュタグがついている画像を検索するユーザーも多くいます。そこから、自分の特徴に合った商品を見つけ、さらにその商品のレビューをInstagram上で検索し、購入を検討するという購買パターンもあるのです。
④Facebookへの広告配信が可能
2012年にInstagramはFacebookの傘下となったため、Facebook広告を利用してInstagramに広告を配信することが可能です。ウェブサイトとアプリでは、広告の表示場所が異なる場合がありますが、フィード上に広告を表示できるので、ユーザーが自然と広告に触れることができます。
GoogleとYouTubeが連動し、Google検索上にYouTube広告を出せることと類似して、InstagramとFacebookが連動できることは傘下ならではの特徴です。
Instagram広告のメリット
①ターゲティングの精度が高い
Instagram広告はFacebookユーザーの情報をベースに設定することが可能なため、精度の高いターゲティングを実施できることが特徴です。具体的には地域、性別、年齢、興味・関心、言語、既存顧客データを活用したカスタムオーディエンスなどに至るまで細かく設定することができます。
また、配信にかかる費用もユーザー1人当たりで換算（配信に1人●円、送客に1人●円など）することができるため、配信結果を定量的に評価することが可能です。配信結果を分析することで、ターゲットに対して訴求しやすい文言、画像を把握可能し、次の配信に向け改善を図流ことができます。
ターゲットを絞り込み、そのターゲットに対して費用を無駄なく使えるのはInstagram広告の大きなメリットです。
②フォーマット数が豊富
Instagram広告は、目的やターゲットに応じてさまざまなフォーマットを選択して配信することができます。画像や動画広告以外にも、ユーザーとのコミュニケーションが可能なアンケート広告、ECサイトへの動線を作ることができるショッピング広告などを備えています。
魅力的かつ適正なサイズに作成した広告を、適切なフォーマットで配信することで、Instagram広告はユーザーへの購買行動をより強く促してくれることが期待できます。
Instagram広告種類
①写真広告
静止画像1枚とテキストで構成されている広告です。
フィード（ホーム画面）、ストーリーズ、発見タブのすべてで利用が可能で、いわゆる『インスタ映え』するクリエイティブを利用することで多くのユーザーの関心を引くことができます。ビジュアルでの情報検索として利用されることが多いInstagramにおいて、もっともシンプルでユーザーにも馴染み深い広告形式と言えるでしょう。
広告には『お問い合わせ』や『詳しくはこちら』などのCTAボタンが設置可能です。広告からお問い合わせフォームへの遷移、アプリダウンロード遷移など、コンバージョンさせることも出来ます。
②動画広告
動画とテキストで構成されている広告です。
写真広告と同様に、フィード、ストーリーズ、発見タブのすべての配信面で利用が可能です。画面いっぱいに広がるビジュアルに、音と動きをプラスすることで、ユーザーの視覚と聴覚により多くの情報を届けることができます。配信は横型または正方形のフォーマットで、動画時間は120秒まで設定することが可能です。
写真広告では、インパクトのある静止画1枚でユーザーの目をひくことがポイントとなりますが、動画広告では最初の2秒にインパクトを持たせることでユーザーの動画視聴時間を長くすることがポイントになります。
また、ユーザーが公共の場などで音声なしで視聴するシーンも想定し、音声だけでなく文字でも動画の内容が伝わるように、必要に応じてテキストや字幕を追加すると、音声がなくても動画としての効果は発揮できるでしょう。
③カルーセル広告
フィードやストーリーズで複数枚の写真（静止画）と動画を表示させる広告です。フィードではキャプション（テキスト）付きで表示させることも可能です。
複数の写真や動画によって広告に『ストーリー性』を持たせることができ、より深いブランド・商品理解を促すことができます。
例えば『最短30分で開設完了』『すべてWEBで完結』といった複数の訴求を行ったり、商品の使い方を『固定して使う場合』『手に持って使う場合』などシーン別に見せたりすることで、効果的にユーザーの理解を深められます。
④コレクション広告
フィードなどに自社製品をカタログ形式で配信する広告です。
アイキャッチとなる画像や動画の下に、事前に登録した商品カタログが表示され、カタログをタップすると商品詳細が表示される仕組みです。
また、Instagramのショッピング機能を活用すれば、そのままECサイトにリンクさせ商品購入に繋げることができます。商品認知（広告）～購買行動（ECサイト）までの、一連の流れがInstagram上で完結するのは、大きな特徴です。
1つの広告内で複数の商品・サービスの訴求を行う場合に、有効なフォーマットとしておすすめです。
⑤アンケート広告
ストーリーズで配信が可能な広告です。広告クリエイティブの中に、二択の質問ボタンを表示し、ユーザーに選択してもらうことができます。
ユーザーと双方向性のある広告コミュニケーションを行うことで、通常の広告よりも自然かつ印象強く、ユーザーに認知をさせることが可能です。
また、ユーザーは自身に選択を求められていることで、自然と広告を表示する時間が長くなります。
⑥ショッピング広告
広告内にInstagramのショッピングタグを貼り付けることで、広告を見て商品に興味を持ったユーザーが、そのままInstagramアプリ内の商品詳細を確認できる機能です。
ショッピング広告はフィード、ストーリーズで配信ができ、動画と写真の両方に対応していますが、広告として配信できるのはフィードのみとなっています。
コレクション広告と同じく、広告から自然な形でECサイトへ誘導し、商品購入を促すことが可能な機能です。
また、ショッピング広告は自社アカウントのフォロワー以外のユーザーにも広く投稿を見てもらうことで、商品に興味を持ってもらえたり、ブランド認知や購買行動のきっかけになったりと、商品購入の可能性を広げることが期待できます。
➆ブランドコンテンツタグ広告
Instagram上で影響力のあるインフルエンサー（クリエイター）のオーガニック投稿（広告ではない通常のユーザー投稿）を、企業が広告として配信することができるものです。
インフルエンサーは独自のセンスや写真のクオリティの高さから、ユーザーの目をひく魅力的な投稿をしています。そのため、オーガニック投稿を利用することでユーザーに認知してもらいやすくなり、広告効果が高い配信機能として多くの企業に活用されています。
また、クリエイターにとっても自身の投稿を企業の広告として広く配信してもらえることは、インフルエンサーとして認知されている証でもあり、自身のさらなる認知度向上にもなります。
2021年10月には、リールでもブランドコンテンツ広告を利用できるようになり、今後ますます注目が高まる広告フォーマットとなるでしょう。
Instagram広告の費用相場
Instagram広告は、オークション方式を採用しているため、純広告のように固定された金額はなく、入札金額や競合他社の影響によってリアルタイムで金額が変動していきます。
例として、インプレッション課金を採用した場合、1,000回表示につき500円～1,000円程度と言われています。
Instagram広告は、日予算が100円からでも始められるため、参入しやすいのが特徴です。しかし、予算が低すぎてしまうと、競合他社に勝てずに広告表示がされない危険性もあるため、最低1ヶ月10万円～で設定することを推奨します。
【予算別】Instagram広告おすすめ戦略
予算10万円以上50万円未満の場合
Instagram広告は、未経験の方でも配信が行えるように作られていますが、予算10万円以上50万円未満の限られた予算内で広告配信を行いたい場合、ターゲット設定や配信期間、課金方式などを選択する際に、これまでの知見や実績をもとにした設定を行うことができないため、運用をしてみたら思っていたような結果が出なかったなどといったリスクがあります。
そういった事態を防ぐためにも、実績とSNSに知見のあるプロの運用代行会社に委託をすることをおすすめします。
プロの運用代行会社なら、様々な企業の広告配信の実績があるため、同じ予算感でどのくらいの数値結果が得られるかなど事前に想定がしやすいためです。
しかし、広告運用代行会社の中には、「最低広告予算50万円」と、受注条件を設けている企業もあります。一方、株式会社アイズでは、アイズの最低運用管理費5万円～運用代行業務を請け負っているので、広告予算が限られている場合でも、コストパフォーマンスの高い運用を提供することが可能です。
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②予算50万円以上100万円未満の場合
広告予算50万円以上100万円未満の場合、Instagram広告以外のSNSも活用した、「複数SNSによる広告配信」もおすすめです。
Instagramのみで広告配信だと、配信ユーザーの偏りが発生してしまう可能性があります。Instagram向けの商材やサービス(世界観・ターゲット層など)の場合は、Instagramに全ての予算をつぎ込むのも1つの手と言えますが、そうではない、比較的各SNSとの親和性が高い商材やサービスの場合は、広く様々なユーザーにリーチさせるためにも、例えば100万円が予算の場合、Instagram50万TikTokに50万などの配分で、広告配信をしてみるのもおすすめです。
また運用代行会社に委託する場合は、Instagram以外のSNS媒体でも広告配信の対応が可能かどうか事前に確認を行いましょう。
③予算100万円以上の場合
予算100万円以上の場合は、Instagram広告と他施策を組み合わせたプロモーション施策を行うことで、認知から購買までの流れをよりスムーズにさせることが出来ます。
そこでおすすめのSNS施策が「口コミプロモーション」です。口コミプロモーションとは、Instagramを利用している一般ユーザーに、対象の商品やサービスの体験を行ってもらい、それについての感想をSNSで投稿してもらうといった内容になっています。
口コミプロモーションは、投稿を見たユーザーが商品などを認知する効果だけでなく、何かしらのきっかけで認知をしたユーザーが、さらに詳細な情報や体験者の口コミをSNSを使って検索を行い、購買意欲を高めていく販売促進効果も持ち合わせています。
そのため、Instagram広告で認知をしたユーザーのさらに購買意欲を上げる手段として、口コミプロモーション施策を行うことで、認知～購買までのそれぞれの対策を行うことができるのです。
また、口コミプロモーションはサービスにもよりますが、投稿された口コミ＝コンテンツは2次利用が無期限無料なため、広告クリエイティブへの活用も期待できます。特に長期的な広告配信を行う場合は、クリエイティブの定期的な変更が求められるため、口コミプロモーションで獲得したコンテンツを使用することがおすすめです。
口コミプロモーションについては「口コミプロモーションサービス「トラミー」とは?概要やプランについて解説！」で詳しく解説を行っているので、併せてチェックしてみて下さい。
Instagram広告運用代行会社とは？
Instagramへ広告を出稿するにあたり、アカウントの運用戦略や広告作成、広告の効果測定などを代行してくれる会社です。
社内にInstagramの運用ができる人材やノウハウがない時は、プロである代行会社に依頼することで、最短・最速で売上改善が期待できます。
代行会社によって、得意とする業界や商品形態、サービスの範囲、料金体系は異なります。自社のアカウントの目的と合った代行会社を選ぶのが、期待する効果を得るために大切なポイントになります。
【おすすめ】Instagram広告運用代行会社
株式会社アイズとは？
InstagramなどのSNS広告やリスティング広告の運用代行サービスを展開する会社です。口コミプロモーションサービス『トラミー』や、SNSマーケティング情報メディア『マーケブック』の運用も行っており、クライアントの意向に沿った丁寧な運用と幅広いウェブプロモーション戦略を提案しています。
『運用経験豊富なプロのアドバイスが欲しい』『ウェブプロモーション全体を任せたい』という方におすすめです。
アイズの運用代行サービスを利用するメリット
アイズのサービスを利用するメリットとして、ここでは『運用管理費』『運用体制』『対応可能なSNS媒体』の3つをご紹介します。
①運用管理費は広告予算の15％
Instagram広告では、運用代行の相場が月額10～50万円程度です。ただし、代行期間に関係なく初期費用が必ず発生する場合や、予算が50万円以上の案件しか引き受けないなど予算金額のミニマムボーダーラインを設けている代行会社もあります。
また、運用代行費用に応じてサービス範囲も変わるため、費用を抑えたけど広告効果の分析は自分たちでしなければいけない…という事態も発生しかねません。
そこで、これから初めてInstagram広告を運用する方や、広告費に関係なく定額の費用を代行会社に払うのは避けたいという方は、広告予算に応じた費用で運用してくれる会社がおすすめです。
アイズではエンドクライアントとの直接取引に限り、運用管理費は広告予算の15％で行うため、相場より費用負担を抑えることができます。
②PDCAを意識した運用体制
Instagramに限らず、広告の運用には常にPDCAサイクルを回していく必要があります。運用データから改善点を洗い出し、改善した上で広告を運用し、また分析…をひたすら繰り返していきます。このようにPDCAサイクルを回すことで、広告の効果はどんどん最適化されていきます。
代行会社は、広告を動かすことだけでなく、PDCAサイクルを回してよりよい状態にすることも業務なので、計画・実行・評価・改善のすべてを任せることができます。
アイズでは、広告の運用担当と直接連絡が取れる体制となっているため、 改善点を洗い出し着実に成果を出していきます。
細部に配慮した丁寧な運用で、クライアントと伴走しながら着実に成果を出していける土壌が整っていますので、安心してご依頼いただけます。
③Instagram以外のSNS媒体も対応可能
YouTubeやX(旧twitter)、Tiktokなど幅広い広告媒体を扱っているため、 商品やサービスのペルソナや特徴によって、認知フェーズからご提案が可能です。
特に、SNS広告は10年以上クチコミプロモ－ションを行ってきたことで培った専門的なノウハウを備えております。
最適な運用代行会社を見つけてInstagram広告を成功させる！
SNS広告の中でも、熱い注目を集めているInstagram広告は、リスティング広告ではアプローチしにくかったユーザー層への訴求にとても効果的なメディアです。写真や動画、配信形態もさまざま選べることで、それぞれの特徴を活かした運用ができます。
しかし、豊富なフォーマットは初めてInstagramを運用する方にとっては、適切な選択肢がわからず、かえって手が止まってしまったり、期待する効果と逆行する選択をしてしまう恐れがあります。そこで、運用代行会社へ依頼することで不安を解消し、早期に効果を得ることが期待できます。
運用代行会社ごとにも、費用感や得意分野はさまざまあります。自社の商品や業界を強みとする運用代行会社を見つけて、強力なパートナー（運用代行会社）とInstagram広告を成功させましょう！
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投稿者プロフィール
- 「マーケブック」では、SNSマーケティングを中心にSNSの基礎知識から成功事例、ノウハウ、アンケートデータなどの独自性のある情報発信を行っていくことで、マーケターの皆さんにとって「SNSの世界を学ぶ参考書」となれるよう運用して参ります。
