低用量ピルと血栓症に関する意識調査

低用量ピルと血栓症に関する意識調査

 

株式会社エムティーアイが運営する、ライフステージや悩みにあわせて女性の一生をサポートする健康情報サービス『ルナルナ』では、定期的にサービス内で様々な意識調査を行い「ルナルナ通信」として発信しています。Vol.61では、「低用量ピルと血栓症に関する意識調査」を行いました。

調査結果をご紹介します。

「血栓症(けっせんしょう)」という病気の認知について


出典:株式会社エムティーアイ

血栓症という病気を知っている人は約9割! 病気の症状まで知っている人は5割ほど

「病気の症状まで知っている」48.9%、「病名(疾患名)だけ知っている」38.6%をあわせると、約9割の人が血栓症という病気があることを認知していることが分かります。

月経困難症などの症状の緩和に有効な薬である低用量ピルには、特に気を付けたい副作用のひとつとして血栓症のリスクがあります。正しくリスクを理解し予防することが大切です。

低用量ピルと血栓症の関係について


出典:株式会社エムティーアイ

低用量ピルの副作用としての血栓症のリスクについて、服用経験者の約9割理解!全体では約7割ほど

低用量ピルの服用により血栓症を発症する可能性があることを知っているかを聞いてみたところ、全体では「知っている」69.6%、「知らない」30.4%となり、約7割が知っているという結果になりました。
さらに「知っている」と回答した人の割合を低用量ピルの服用経験の有無で見てみると、低用量ピルの服用経験がある人は、約9割が血栓症発症の可能性があることを知っているという結果となりました(「現在、服薬している」95.6%、「過去、服薬していたことがある」87.0%」)。

低用量ピルの服用によって血栓症を発症する確率の認知について


出典:株式会社エムティーアイ

具体的な発症確率まで知っている人は約3割にとどまることが分かりました。

回答者の内訳を服用経験の有無で見てみると、「知っている」と回答したのは、低用量ピルの服薬経験が「ある(現在、服薬している)」と回答した人のうちの47.8%、「ある(過去、服薬していたことがある)」では34.8%となり、「ない(低用量ピルがどのような薬かは知っている)」は19.9%、「ない(低用量ピルがどのようなものか知らない)」では3.5%となりました。

 血栓症にならないために普段から気を付けることの認知について


出典:株式会社エムティーアイ

1位「水分補給」2位「禁煙」に! 血栓症を疑う症状として認知されているのは「手足のまひやしびれ」が最多

回答が多い順に、「水分を取る」69.4%、「禁煙」60.7%、「運動の実施」58.1%となりました。ほかにも、「食事改善」49.0%や「ストレス軽減」40.4%も半数近くの人が答えており、自由回答では、「座り仕事のため、仕事中定期的に立ち上がる」、「座りっぱなしにしないで、足の指を上下したり動かす」といった同じ姿勢で長時間いないことや、「定期的に採血検査を受ける」など定期的に病院を受診するという回答も目立ちました。

血栓症のリスクが高く、「低用量ピル」の服薬が禁止(絶対禁忌)とされている人の特徴について


出典:株式会社エムティーアイ

 低用量ピルの服用にあたって、喫煙が影響を及ぼす可能性については広く認知されている。

「35歳以上で1日15本以上タバコを吸う人」と「血栓症に関連する病気にかかったことがある人」はそれぞれ、68.2%、68.0%となり、約7割の人に認知されていることが分かりました。また「重度の高血圧の人」は58.9%で約6割の人が知っているという結果になりました。
これ以外の選択肢については、回答が多い順に「50歳以上、もしくは閉経している人」38.7%、「重度の肝障害のある人」34.0%、「前兆を伴う片頭痛のある人」29.3%、「乳がんにかかっている人」21.7%となりました。

血栓症のリスクが高く、「低用量ピル」の服用にあたり注意が必要(相対的禁忌)とされている人の特徴について


出典:株式会社エムティーアイ

約7割が喫煙者を挙げるなど、低用量ピルの服用にあたって喫煙が影響を及ぼす可能性については広く認知されている。

回答が多い順に「喫煙者」73.5%、「肥満の人(BMIが30以上)」57.6%、「家族が血栓症に関連する病気や乳がんにかかったことがある人」52.7%、「糖尿病や脂質異常症などにかかっている人」48.8%、「軽度の高血圧の人(妊娠中の高血圧の既往も含む)」45.0%、「40歳以上の人」42.5%、「長時間の不動が想定される人(入院・デスクワークなど)」30.9%、「授乳中の人」28.3%、「前兆のない片頭痛のある人」27.4%となりました。

低用量ピルを服用してからどのくらいの期間で血栓症の症状があらわれたか


出典:株式会社エムティーアイ

回答が多い順に「1カ月未満」29.4%、「1カ月以上~3カ月未満」28.6%、「1年以上」20.2%、「6カ月以上~1年未満」9.2%、「3カ月以上~6カ月未満」7.6%、「覚えていない」5.0%となり、約6割が3カ月未満で症状があらわれたという結果になりました。

さらにどのような初期症状があったのかを聞いたところ(複数回答)、
回答が多い順に「手足のまひやしびれ」40.0%、「片方の足の急激な痛みや腫れ」35.0%、「胸の痛み」22.5%、となりました。約4割が「手足のまひやしびれ」、「片方の足の急激な痛みや腫れ」について挙げていますが、その他の症状があらわれている人もおり、人によってあらわれる初期症状は異なるので、日頃から自身の状態を確認し、異常や違和感に早めに気づけるようにしてほしいと思います。

血栓症の症状があらわれた際に、どのような対応をとったか


出典:株式会社エムティーアイ

血栓症が疑われる症状があらわれた際に医療機関に相談・受診した人は7割以上。受診しなかった約3割の人の理由は「ピルが原因か分からなかったから」

 

低用量ピルは、PMS(月経前症候群)や生理痛をはじめとする月経困難症などの症状の緩和に有効な薬です。また、最近ではオンライン診療で受診し自宅にピルが配送されるなど、処方を受けやすい環境も整ってきています。
しかし、低用量ピルの服用により血栓症を発症する可能性もあり、正しい知識を持っておくことが大切です。調査結果を通じて、低用量ピルの服用について正しい知識を身に付けるとともに、自身のカラダに違和感や異常が生じた際には早めに医療機関を受診することの必要性を理解して、安心して服用するきっかけにしてほしいと思います。

■調査対象
調査方法:『ルナルナ』、『ルナルナ 体温ノート』にて調査
調査実施時期:2023年6月23日(金)~2023年6月28日(水)
調査対象:ルナルナユーザーの10~50 代以上の女性
有効回答数:3,144名

今後も『ルナルナ』は、サービス提供を通じ婦人科医療へのアクセシビリティ向上を図ると共に、「FEMCATION®(フェムケーション)※3」を通じて、年齢や性別を問わず誰もが、女性のカラダやココロについて正しく学べる機会を創出し、あらゆる女性たちが、より生きやすく、暮らしやすく、働きやすい社会の実現の一助となることを目指します。


出典:株式会社エムティーアイ

■サイト名:ルナルナ®
■概要:ライフステージや悩みにあわせて女性の一生をサポートする健康情報サービス
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