今さら聞けない基本の洗濯!洗濯表示の見方・おしゃれ着の洗濯方法まで細かく解説

今さら聞けない基本の洗濯!洗濯表示の見方・おしゃれ着の洗濯方法まで細かく解説

いざ洗濯をしようにも、大切なお洋服が傷まないか心配になりますよね?かといって、毎週クリーニングに出すのも難しい…。

そんな方のために、この記事では、基本の洗濯方法から様々なおしゃれ着の洗濯方法まで、洗濯のHowtoをご紹介します!

洗濯をする前に行うコト


出典:写真AC

まずは、洗濯をする前に行わなければならないコトをチェックしましょう。

この工程を飛ばして、「洗っちゃえ!」と無闇に洗濯をしてしまうと、色移りやヨレなど失敗してしまうことも…。

では、早速、洗濯において大切な事前のチェックポイントを見ていきましょう。

洗濯表示の見方

まずは、衣類には必ずある「洗濯表示」を確認します。「洗濯表示」とは、繊維製品のケアについて表示されているマークのこと。

出典:消費者庁HP

衣類の裏側にあるラベルに記載されているこんなマーク、見たことありませんか?

これが、「洗濯表示」です。

マークには意味があり、上記の表示の場合は以下の意味となります。

・液温は、40℃を限度とし、洗濯機で弱い洗濯処理ができる。
・酸素系漂白剤による漂白処理ができるが、塩素系漂白剤による漂白処理はできない。
・洗濯処理後のタンブル乾燥処理はできない。
・日陰でのつり干し乾燥がよい
・底面温度 200°Cを限度としてアイロン仕上げ処理ができる。
・パークロロエチレン及び記号Fの欄に規定の溶剤でのドライクリーニング処理a)ができる。通常の処理。
・ウエットクリーニング処理ができる。通常の処理。※注a)ドライクリーニング処理は、タンブル乾燥を含む。

つまり、衣類によって、洗濯の液温や乾燥方法、漂白などの処理が異なるわけです。

しかし、洗濯表示のマークをすべて覚えるのはなかなか難しいですよね。

そこで、洗濯表示の基本の見方をご紹介します!


上記の図は、ラベルに記載されている基本の洗濯表示記号です。このマークにある通りに、洗濯やクリーニングを行いましょう。

では、一番良く目にする洗濯表示「洗濯処理」の見方から確認しましょう。

マークの中央に記載されてある数字は、洗濯する際の液温を表しており、その数字を限度とします。

この際、数字の箇所に手のマークがあれば洗濯機ではなく手洗いとなり「液温は、40℃を限度とし、手洗いによる洗濯処理ができる。」という意味になるため注意!

また、アンダーバーのような下線1本が記載されている場合は「弱い洗浄」、下線2本の場合は「非常に弱い洗浄」、下線がない場合は通常の洗浄力という意味になります。

続いて、漂白処理の見方です。

斜線のない三角マークの場合は、塩素系も酸素系も漂白処理が可能になります。

一方、斜線がある場合は、酸素系のみ漂白が可能となり、バツ印が書かれているものは、どんな漂白もできません。

タンブル乾燥、つまりドラム式洗濯機の乾燥機能を使用出来るか否かの表示が、乾燥処理の洗濯表示の中に円が書かれているマークです。

円の中央にある点の数によって、乾燥温度を見ます。点が一つの場合は、低温乾燥、点が二つの場合は高温乾燥です。

続いて、自然乾燥処理の見方を見ていきましょう。

左上に斜線が記載されているときは日陰干し、されていない場合は日向干しになります。

また、中央の棒線が縦の場合は、つり干し、横の場合は平干しです。さらに、1本線では、脱水OK、2本線では脱水NGという意味があります。

続いて、アイロン処理の見方です。

アイロンのようなマークの中にある、黒い丸「・」の数によって底面温度が定められています。

黒い丸1つは、110℃。2つは、150℃。3つは200℃です。

表示されている温度を限度として、アイロン仕上げを行いましょう。

最後に、クリーニング処理の方法です。

円の中にPやFの記載があるマークがドライクリーニング、Wの記載があるマークがウェットクリーニングが可能となります。

また、円マークの下に棒線_がある場合は、【選択処理の見方】にある説明と同様に「処理の強さ」を表しています。

洗濯の色落ちチェック方法


出典:写真AC

真っ白なシャツがうっすらピンクに…!なんて失敗を防止する「色落ち」のチェック方法をご紹介します。

色物の洋服を洗濯する際は、衣類の目立たないところに洗剤を塗り込み、2~3分後に白い布やティッシュを当てて色移りするかどうかを確認しましょう。

それでも不安な方は、色移りしてしまいそうな白い衣類とは別に洗濯するようにしてください。

色移りを防ぐ基本のテクニック

洗濯時に一手間加えるだけで色移りは回避できます。そのコツをご紹介します!

①色味が近いもの同士でわけて洗濯する


出典:写真AC

色落ちチェックをしても色が濃いものと薄いものを一緒に洗濯すると、薄いものに濃いものの染料が色移りしてしまうリスクは逃れられません。

そこで、それらを別々に洗濯することで、色移りを防ぐことが出来ます。

②洗濯物を放置しない


出典:写真AC

洗濯物を脱水がおえた状態で放置することは、シワや雑菌、臭いがつくだけでなく、色移りを進行させてしまいます。

洗濯がおわったらすぐに干すということを心がけましょう。

③洗濯の際の水の温度に気をつける


出典:写真AC

水の温度が高ければ高いほど匂いやシミなどの汚れは落ちやすいのですが、その分、色落ちもしやすくなり結果として色移りに繋がります。

水の温度にも注意して洗濯することが必要です。

④洗濯物を裏返しにして洗濯ネットに入れる


出典:写真AC

色落ちの原因に表側が主に擦れることがあります。

特に色が濃いものは裏返しにし、洗濯ネットにいれることで色移りを起こす原因を予防することが出来ます。

また、このちょっとした工夫をすることで毛玉をできにくくし皮脂や汗汚れを落ちやすくすることができます。

【基本】洗濯方法(洗濯機)


出典:写真AC

「わかっている」とは思っていても正しい洗濯方法を理解している方も少ないのではないでしょうか。

そこで、洗濯機の洗濯方法をご紹介します。

洗濯に必要な道具

・洗濯用洗剤
・柔軟剤

大切な衣類などは洗濯ネットに入れておくと◎

色物の衣類と白い衣類は別にしておきましょう。また、色落ちチェックもお忘れなく!

バスタオルなどの重量のあるものを下に入れ、軽いものは上に入れるようにしましょう。
こうすることで、洗濯機が安定して回りやすくなりますよ◎

また、洗濯物を入れすぎるのはNG!✕
洗濯機いっぱいに入れすぎると、汚れが落ちにくくなってしまうため、洗濯槽の8割程度にしておきましょう。

洗濯物を入れたら、洗剤と柔軟剤を入れましょう。

洗剤も柔軟剤も入れ過ぎはNG!多めに入れたからといって、たくさん汚れが落ちるわけでもふわっふわになるわけでもありません。

それぞれの投入口に規定の分量を入れて洗濯しましょう。

最後にコースを設定し、スタートボタンを押して完了です◎

【基本】洗濯方法(手洗い)


出典:写真AC

続いて、下着などのデリケートな衣類を洗濯する際に役立つ、手洗いの洗濯方法についてご紹介します。

手洗い洗濯に必要な道具

・洗い桶
・洗濯洗剤
・柔軟剤
・ブラシor洗濯板
・ゴム手袋
・洗濯ネット

まず、洗い桶にぬるま湯を溜め、洗濯洗剤を溶かしておきます。その中に、衣類を入れ、洗濯表示通りの適切な方法で洗います。

部分的な汚れがある場合は、漂白剤をブラシにつけてスタンプのようにポンポンして落としておきましょう。

汚れを落としたら、3~4回ほどすすぎ洗いを行い、柔軟剤を入れたぬるま湯につけ、もう一度すすぎ洗いを行います。

最後は、衣類を洗濯ネットに入れて洗濯機で脱水を行いましょう。

おしゃれ着の洗濯方法


出典:写真AC

最後に、おしゃれ着の洗濯方法についてご紹介します。

一見、難しいと思われがちなおしゃれ着の洗濯ですが、お家で簡単にキレイにケアできるんです◎

ニット・セーターの洗濯方法


出典:写真AC

冬の定番アイテムであるニットやセーター。使用頻度が高く、できれば自宅で洗濯したいアイテムですよね。

洗濯表示に記載されているマークが洗濯可能の場合はもちろん洗濯OKですが、カシミヤやウールなどのデリケートな素材はクリーニングがおすすめです◎

ニットやセーターの洗濯は、「おしゃれ着用洗剤」を使いましょう。

また、目立つ汚れがある場合には事前に予洗いを行います。ぬるま湯と中性洗剤を使い、丁寧につまみ洗いを行いましょう。

【洗濯方法~洗濯機ver.~】

①ニットまたはセーターを裏返して畳、洗濯ネットに入れる。(ボタンがある場合はとめる)

②洗濯機のコースを設定する(手洗い・ドライコースを選ぶ)

③30℃のぬるま湯とおしゃれ着用洗剤で洗濯(冷水または40℃以上のお湯はNG)

④ふわっと仕上げる柔軟剤をすすぎにプラス(静電気を防ぐ効果も◎)

⑤自然乾燥(乾燥機はNG)

【洗濯方法~手洗いver.~】

①洗剤液に、裏返し畳んだニットまたはセーターを浸ける。

②優しく押し洗いを何度か行い、汚れが出たら洗剤液を捨てて衣類を軽く絞る

③洗濯桶にキレイなぬるま湯を入れ、すすぐ(この工程を数回繰り返す)

④すすぎ終えたら、軽く絞り、洗濯ネットに入れて洗濯機で脱水を行う

ブラウスの洗濯方法


出典:写真AC

丈夫だと思いきや、意外と繊細なブラウスの洗濯方法をご紹介します。

ブラウスの中でも、お家で洗濯できるものとできないものがあるので、しっかり洗濯表示を確認しましょう。

【洗濯方法~洗濯機ver.~】

①ブラウスを畳んで洗濯ネットに入れる(ネットは衣類にあった適切なサイズが◎)

②目立った汚れがある場合は、ポイント洗いをする

③ぬるま湯と中性洗剤で、手洗いコースまたはドライコースに設定

④脱水は短時間で済ます(長時間の脱水はシワの原因に)

【洗濯方法~手洗いver.~】

①洗い桶に30℃ほどのぬるま湯と中性洗剤を入れ、畳んだブラウスを10~15分ほどつけ置きする

②汚れが気になる場合は押し洗いをする

③ブラウスを軽く絞り、2~3回脱水をする(毎回キレイな水で行う)

④ブラウスを畳んでネットに入れ、洗濯機で脱水する(なるべく短時間で)

プリーツスカートの洗濯方法


出典:写真AC

洗濯すると、せっかくのプリーツが取れてしまわないか心配ですよね?

キレイな折り目を保ちながら洗う、プリーツスカートの洗濯方法をご紹介します。

プリーツスカートは、スカートの素材にもよりますが基本的にご自宅で洗濯が可能です。

【洗濯方法~洗濯機ver.~】

①スカートを裏返し、プリーツに沿って縦に数回折る(縦長に形を整えると◎)

②スカートを洗濯ネットに入れ、ドライコースまたは手洗いコースで洗濯(30℃くらいのぬるま湯で洗うのがおすすめ)

③なるべく短時間で脱水を行う(シワが残らないため)

【洗濯方法~手洗いver.~】

①洗濯桶に30℃くらいのぬるま湯とおしゃれ着用洗剤をいれ、洗濯液を作る

②裏返して畳んだプリーツスカートを10分ほどつけ置きする

③振り洗いをし、汚れを落とす(裾を掴んで軽く揺する)

④2~3回キレイな水ですすぐ

⑤プリーツに沿ってスカートをたたみ、ネットに入れて脱水をする(なるべく短時間で)

ファーの洗濯方法


出典:写真AC

ファーのフワフワな質感は、いつまでも保ちたいものです。しかし、使っているうちに汚れてしまったり、ヘタってきたりしてしまいます。

そこで、ファーをご自宅でふんわりと仕上げる洗濯方法をご紹介します。

ただ、ファーを洗濯できるのは周囲の素材に革が使用されていない場合のみですのでご注意ください◎

また、基本的にファーは手洗いで洗濯しましょう。

【洗濯方法(手洗い)】

①洗濯桶などに30℃以下のぬるま湯を張り、ファーを浸す(まんべんなく湿らせる)

②普段使っているシャンプーを1プッシュ取って、ファーに揉み込む

③キレイなぬるま湯で優しくすすぐ(シャンプーが完全に落ちるまで)

④少量のコンディショナーを取って、ファー全体に軽くなじませる

⑤キレイなぬるま湯で優しくすすぐ(コンディショナーが残らないように)

⑥軽く水気をきって、ネットに入れ、脱水をする(なるべく短時間で)

ブラジャーの洗濯方法


出典:写真AC

下着の中でも、ブラジャーはレースやビジュー、ワイヤーなど繊細なパーツがついているものも多いですよね。

また、可愛いデザインのものは大切に使いたい!という方も多いハズ。

そこで、ブラジャーの正しい洗濯方法をご紹介します。

ブラジャーは、基本的に手洗いで洗濯するようにしましょう。

【洗濯方法(手洗い)】

①洗濯桶におしゃれ着用洗剤とぬるま湯を入れ、泡立てる

②ブラジャーを洗濯液につけ、ふり洗いする

③付属の挿入パッドは取り外し、もみ洗いする

④2~3回キレイなぬるま湯ですすぐ

⑤タオルで抑えて水分をとる

⑥洗濯ネットにいれ、脱水をする(なるべく短時間)

正しい洗濯を身につけよう!


出典:写真AC

いかがでしたでしょうか。この記事では、基本の洗濯方法やおしゃれ着の洗濯方法など「洗濯」についてご紹介しました。

これから、新生活を迎える方もそうでない方も今一度、洗濯方法を見直してみてはいかがでしょうか?

ぜひ、この記事を参考に衣類をキレイにケアしてみてください◎

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