この記事では、Twitterマーケティングについての基礎知識から、メリットデメリット、事例や成功のコツまで幅広く解説しています。
Twitterマーケティングとは?
Twitterマーケティングとは、SNSマーケティングの1つで、Twitterを活用して商品やサービスの宣伝などを行うマーケティング手法です。
Twitterマーケティングの特徴
Twitterマーケティングの特徴は「幅広い利用者層」と「拡散性の高さ」と「トレンド性」です。
①幅広い利用者層
アライドアーキテクツ株式会社が2020年12月に調査した結果、男性と女性の割合はほとんど同率でした。
年代も若年層だけでなく、30代以上のユーザーも利用割合が高く、InstagramやTikTokやFacebookと比較しても、バランスが取れているSNSであることが分かります。
利用者層が広いことは、ターゲティングのしやすさに繋がっています。


②拡散性
Twitter独自の拡散機能「リツイート」は、他人のツイートを再投稿することできます。
「リツイート」は他のSNSにはない、Twitterならではの特徴で、沢山のリツイートが行われたことがきっかけで、商品やサービスの売上が上がったりする事例は少なくなく、Twitterマーケティングにも大きく影響を与えています。
③トレンド性
Twitterはその気軽に投稿できる機能性から、リアルタイムで情報発信が行われ、トレンドが生まれやすいSNSと言われています。
例えば、放映中のテレビ番組に関するキーワードなどがトレンド入りすることも頻繁にあります。
瞬発的な話題性を持たせるのが狙いだった場合、Twitterはマーケティングにおいてかなり有効的と言えるでしょう。
【2022最新】Twitterマーケティング動向
①米Twitterでライブショッピング機能がテスト開始
米Twitterでライブショッピング機能のテストが開始されました。
各SNSでライブ配信機能が活性している中、ライブ配信とコマース機能を組み合わせた「ライブコマース機能」が定着しつつあります。
Twitterもその機能に目を付け、2021年11月28日にアメリカで大手小売企業の「Walmart」とテストでライブコマース配信を行い、その後もフードデリバリー企業「Gopuff(ゴーパフ)」や「Samsung(サムスン)」などとも共同でライブショッピング機能のテストを行いました。
まだ米Twitterでのテスト段階で日本での実装は先のようですが、今後のTwitterマーケティングの大きなカギの1つとなるかもしれません。

②米Twitterでショップ機能のリリースが開始
米Twitterでは2022年3月9日に、新たなショップ機能「Twitter Shops(ツイッターショップ)」のリリースを開始しました。
Instagramのショップ機能とは少し異なり、アプリ内で購入準備などを行ってから対象商品のECサイトに遷移する仕組みとなっています。
現在、Twitter Shopsは無料で利用できるそうです。
この機能も、日本ではまだ実装がされていませんが、今後導入される可能性は多いにあります。
③ツイート編集ボタンの開発が進行中か
ツイート編集ボタンの開発が進行中と話題になっています。
Twitterの筆頭株主であるイーロンマスク氏が、2022年4月の投稿で、Twitterは編集ボタンの開発に取り組んでいることを正式に公表しました。今後数か月でテストが開始される見込みとのことです。
今まで投稿不備などがあった場合、投稿削除を行わなくてはなりませんでしたが、この機能が実装されれば、ユーザーから貰った「いいね!」や「リツイート」はそのままで、投稿が編集できるのでとても影響が大きい機能開発と言えるでしょう。
Twitterマーケティング手法4種類の特徴
①Twitter公式アカウント運用
Twitter公式アカウント運用は、企業の公式アカウントを運用することを指します。
特徴は、フォロワーとの密なコミュニケーションが取って信頼関係を築くことができます。
他にも自社の商品やサービスの紹介も気軽に行えるため、販売促進にも繋がります。
②Twitterキャンペーン
Twitterキャンペーンは、Twitter上で「フォロー&リツイートキャンペーン」や「ハッシュタグキャンペーン」を行うことです。
Twitterの特徴である「拡散機能」を活用して、Twitter公式アカウントのフォロワー獲得や、認知向上が狙えます。
③Twitter広告
Twitter広告は、Twitter上で広告配信を行うことです。Twitter広告の特徴は「豊富な広告出稿方法」です。
通常の「プロモ広告」だけではなく、トレンドに表示される「Twitterテイクオーバー」など様々あります。
④インフルエンサー起用
「インフルエンサー起用」は、Twitter上でユーザーから支持を集めるインフルエンサーに商品やサービスのプロモーション投稿を行わせ認知向上を狙うマーケティング手法です。
インフルエンサーの投稿は拡散をされることがほとんどのため、想定より大きなリーチ数を獲得することができるのが特徴です。
Twitterマーケティング手法4種類のメリット・デメリット
①公式アカウント運用
メリット:低予算で始められる
Twitter公式アカウントは無料で開設をできるので、予算が無い場合でも運用をすることができます。
ビジネスアカウントに設定すれば、分析も備え付けのアナリティクスで数値を確認することができるので、必ず有料の分析ツールを入れなくてはならないというわけではありません。

デメリット:リソースの負担が大きい
Twitter公式アカウント運用は、リソース負担が大きいのがデメリットです。
トレンド性の高いSNSのため、時事ネタなどその時の話題に合った投稿が求められ、外部委託などが難しく、自社運用になることが多いです。
そのためリソース不足の会社では運用に手が回らなくなり、次第にアカウント自体が停止してしまうケースもあるそうです。

②Twitterキャンペーン
メリット:拡散力を活かしたフォロワー獲得
Twitterキャンペーンは多くの新規フォロワーの獲得をすることができます。
最もポピュラーなTwitterキャンペーン手法が「フォロー&RTキャンペーン」では、対象アカウントのフォローと、対象投稿のリツイートをすることで、抽選で商品やサービスが貰える。という内容です。
参加条件に「フォロー」と「リツイート」があるので、地道に「いいね!周り」や「相互フォロー」を行うよりも、簡単にフォロワー獲得をすることができます。
デメリット:キャンペーン後「フォロー解除」される可能性がある
キャンペーンでフォローをしたユーザーは、「キャンペーンに参加」をすることが目的でフォローをしたため、アカウントに対しての熱量が低く、キャンペーンが終了してしばらく時間が経過すると、「フォロー解除」を行い、企業アカウントのフォロワーは減少していく傾向があります。
離脱防止策としては、アカウント自身のファンになってもらうために、日頃の運用でフォロワーとの密なコミュニケーションを心がけましょう。

③Twitter広告
メリット:2次拡散が起こる可能性がある
Twitter広告は、広告を見たユーザーが「リツイート」することができるので、配信ターゲット以外にもリーチする「2次拡散」が起こる可能性があります。
2次拡散に対しては費用は発生しないため、お得に認知をさせることができます。
デメリット:CV獲得の広告配信に向いていない
Twitterは「情報収集」を得意としたSNSという特性があるため、「商品購入の場所」というイメージを持つユーザーは少ないのが現状です。
そのためTwitterで「認知」をさせ、その後更に詳細な情報収集の場として使われる「Instagram」や「Google」「Yahoo!」などでCV獲得目的の広告出稿を行うことで、取りこぼし無く刈り取りができるのでおすすめです。

④インフルエンサー起用
メリット:「バズ」が生まれる可能性がある
インフルエンサー起用で、広告感を少なくしながら認知をさせることができます。
インフルエンサープロモーションは、Twitterで影響力を持つインフルエンサーに、商品やサービスの体験した感想をSNSに投稿させ認知向上を狙うマーケティング手法です。
特にTwitterはジャンルに特化した情報発信を行うインフルエンサーが多いため、自社のターゲット層に効率よく商品やサービスの認知をさせることができます。
中には「バズる」と呼ばれる、爆発的拡散が生まれたケースもあるため、おすすめのマーケティング手法と言えるでしょう。
デメリット:インフルエンサーの管理が必要
インフルエンサープロモーションはインフルエンサー管理を失敗すると、大きな損失を招く可能性があります。
Twitterは拡散性が高いSNSだからこそ、間違った情報や不適切な発言などで炎上をしやすくなってしまいます。
また特に気を付けたいのが「広告表記の不記載」です。以前ディズニーの「アナと雪の女王2」の感想投稿に「広告表記」が記載されていなかったため、Twitter上で大きな炎上が起きました。
現代のユーザーはネットリテラシーが高いため、ステルスマーケティングなどに過敏です。インフルエンサーの管理を怠ってしまうと、思わぬところで足をすくわれてしまう可能性があるため、事前のすり合わせや下書きの確認など、細心の注意を払う必要があります。

Twitterマーケティング戦略を成功させるコツ
①トレンドにちなんだ投稿

Twitterのトレンドにちなんだ投稿は、通常の投稿よりもインプレッションを獲得しやすい傾向にあります。
そのため、定期的にトレンド欄のチェックを行い、トレンドワードにちなんだ投稿をしてTwitter公式アカウントの認知向上を狙いましょう。
②モーメントカレンダーを活用した投稿
投稿ネタに悩んだときは、Twitter公式が配布している「Twitter モーメントカレンダー」を参考にすると、その日が「何の日」かすぐに知ることが出来ます。

Twitterで恒例の「朝の挨拶ツイート」などで、「今日は○○の日」という風にツイートをしてフォロワーを飽きさせない投稿を行っていきましょう。
③Twitterキャンペーンを広告配信してフォロワー獲得
Twitterキャンペーンは広告配信と同時に行うことで、さらにフォロワー獲得効果を狙うことが出来ます。
株式会社アイズが運用する「トラミー公式Twitter」(@trami_tw)では、キャンペーン投稿を活用してTwitter広告配信を行いました。
オーガニックのキャンペーン投稿ではカバーし切れなかった、ターゲット層にキャンペーンを認知させることができ、フォロワーは右肩上がりに増加していきました。
自社だけでキャンペーンを行っているけれども、思ったようなフォロワー獲得に繋がっていない場合は、Twitter広告を同時運用することで、成果が改善する可能性があります。


Twitterマーケティング成功事例
公式Twitterアカウント運用:セガ
ゲームセンターなどゲーム関連の事業を行う株式会社セガは、Twitterトレンドを活用した投稿で一躍人気アカウントになりました。
金曜ロードショーで度々放映される人気ジブリ映画「天空の城ラピュタ」の有名な「滅びの呪文」の「バルス!」と唱えるシーンは、多くのユーザーがTwitterでムスカ大佐の名台詞「目がぁ、目がぁ」とツイートを行い、毎度Twitterでトレンドになるほどの恒例行事です。
同社はそれに目を付け「目が、目がぁ~」を自社名のセガにもじって、「セガッッッ、セガァァァァ~」と、ツイートをしたことで「1万1,000リツイート、2万5,000いいね」という爆発的拡散(バズり)に繋がりました。
トレンドはどうしても他の投稿と似通ってしまう場合がある中で、トレンドワードをそのままで投稿するのではなく、「遊び心」を持ち、自社に関連させてツイートをする重要さが分かる事例です。
Twitterキャンペーン:ペプシ
飲料メーカーサントリーホールディングス株式会社の人気炭酸飲料「ペプシ」はインスタントウィンという手法のTwitterキャンペーンで話題を呼びました。
インスタントウィンとは、その場ですぐに当選結果が分かるTwitterキャンペーンです。通常のTwitterキャンペーンは、当選後運用側で選定を行いますが、インスタントウィンは自動で即座に選定作業を行ってくれます。
ユーザーとしても、すぐに結果が分かる「ワクワク感」も相まって参加をしたくなるという魅力的なTwitterキャンペーン手法です。
同社では、著名人の本田圭佑さんを起用し「#本田とジャンケン」というハッシュタグでインスタントウィンキャンペーンを行いました。
本田さんとジャンケンができるという体験と、複数の動画パターンがあり「ほかの動画も観てみたい」というユーザーの気持ちを反映させたキャンペーンは、Twitter上で大きな話題に繋がりました。
おすすめインフルエンサー
本田ユニ(@hondayuni)

色んなピンクチーク🩰🌸🌷💕 pic.twitter.com/DmBY2Y86k5
— 本田ユニ (@hondayuni) February 24, 2022
本田ユニ(@hondayuni)さんは、Twitterで15.3万フォロワーを抱えている人気美容系インフルエンサーです。
本田ユニさんは、日本だけではなく若者を中心に人気の「中華コスメ」や「韓国コスメ」の体験レポも多く行っています。
写真の撮影技術に長けており、商材の魅力をしっかりと伝えることのできるインフルエンサーです。
Twitterマーケティングを活用して、売上アップを狙おう!
いかがでしたでしょうか?Twitterマーケティングは「拡散性」が高いSNSで、「認知度を上げたい」というクライアントにはぴったりのマーケティング手法です。
株式会社アイズでは、Twitter運用型広告やインフルエンサー起用といった、Twitterマーケティングの実績が数多くあり、特に運用型広告はTwitter社から優良な企業にしか認められない「Twitter認定広告代理店」です。

Twitterマーケティングで思ったような成果が出ていないという場合は、ご相談からも承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。
投稿者プロフィール

- 2020年新卒で株式会社アイズに入社。SNSマーケティング(インフルエンサー・SNS広告・口コミプロモーションサービストラミー)の戦略提案を行う法人営業や、自社サービス「トラミー」のサービス企画、SNS運用を担当。 2022年からSNSマーケティングノウハウメディア「マーケブック」の企画運営に携わる。