- なぜ今「口コミ」が重要なのか?SNS時代の信頼獲得術
- 口コミを書いてもらう効果とは?信頼・集客・リピーターに効く3大メリット
- 口コミを書いてもらう方法9選|初心者でも実践できるテクニック
- 口コミ依頼でやってはいけないNG行為|違法リスクを避けるために
- 口コミを書いてもらいやすくする心理的アプローチと仕組みづくり
- 業種別・口コミが集まりやすい具体的な工夫事例
- 口コミが集まるおすすめツール・プラットフォーム5選
- ネガティブな口コミへの正しい対応法|信頼を得るチャンスに変える
- まとめ|口コミを「お願い」から「仕組み化」へ変えていこう
- 口コミは一時的な施策ではなく「資産」になる
- 継続して口コミが自然に集まる仕組みをつくろう
なぜ今「口コミ」が重要なのか?SNS時代の信頼獲得術
口コミが購買に与える心理的影響とは?

現代の消費者は、企業の宣伝よりも「他人の体験」に強く影響を受けて意思決定をしています。この行動の背景には「バンドワゴン効果」と「社会的証明」があります。
バンドワゴン効果とは、他人が購入・支持している商品に対し、自分も同じように評価する心理のこと。社会的証明とは、「多くの人が良いと言っている=信頼できる」という認知バイアスのことです。どちらも心理学における影響力の武器として知られています。
特にBtoCの購買においては、口コミは「企業発信の情報よりも信頼される第三者の声」として、購買行動の決定打となりやすいのです。
SEO・MEO・SNS時代の集客に口コミが欠かせない理由

口コミは単なる「宣伝手段」ではなく、検索エンジンに対する重要なシグナルとしても評価されています。
Googleは公式に、「口コミの量と質がローカル検索順位(MEO)に影響する」と明言しています【出典:Google ヘルプ「Google のローカル検索結果のランキングを改善する」】。このガイドラインでは、Googleビジネスプロフィールにおける口コミの数や評価、返信の有無などが検索順位に寄与するとされています。
また、一般的なSEOにも口コミの重要性は広がりつつあります。レビューや体験談が含まれるコンテンツは、Googleのコアアップデート(特にHelpful Content Update)でも評価されやすくなってきており、「経験(Experience)」のEを加えたE-E-A-T観点からも、実際の利用者の声は高く評価される傾向にあります。
さらにSNS時代では、InstagramやX(旧Twitter)、TikTokなどでの口コミ拡散も無視できません。エンゲージメントの高い投稿が「UGC(User Generated Content)」として機能し、信頼と話題性の両方を獲得できるのです。
有料広告と比較したときの費用対効果の違い

口コミの最大の強みは、「持続性」と「費用対効果の高さ」にあります。
有料広告は、出稿を止めた瞬間に露出が止まります。一方で、Googleマップやレビューサイト、SNSに書き込まれた口コミは半永久的にネット上に残り続けるため、長期的な集客効果が期待できます。さらに、ユーザーが自発的に発信する口コミは、「広告感」がないため、高い共感と信頼を得やすく、コンバージョン率も高くなる傾向があります。
このように、口コミは「広告に代わる顧客獲得チャネル」としてのポテンシャルを秘めており、企業規模に関係なく活用できる戦略資産なのです。
口コミを書いてもらう効果とは?信頼・集客・リピーターに効く3大メリット
口コミは、企業や店舗が自ら発信する情報よりも、消費者にとって信頼性が高いとされています。これは、第三者からの評価が、商品やサービスの品質を客観的に示すと認識されるためです。この現象は「ウィンザー効果」と呼ばれ、他者の意見が信頼性を増す心理的傾向を指します。
消費者が商品やサービスの購入を検討する際、口コミは重要な判断材料となります。特に、同じようなニーズや価値観を持つ人々の意見は、購買意欲を高める効果があります。これは「社会的証明」の原理に基づき、多くの人が支持しているものは良いものであると認識される傾向です。
口コミは、新規顧客の獲得だけでなく、既存顧客の再来店や紹介にも効果的です。満足度の高い体験をした顧客は、自発的にポジティブな口コミを発信し、周囲の人々に商品やサービスを勧める傾向があります。
またリピーターの口コミには宣伝効果があり、新規顧客の獲得につながりやすいとされています。また、リピーターに対して割引クーポンや特典を提供することで、再来店の動機付けとなり、顧客ロイヤルティの向上にも寄与します。
このように、口コミを活用した仕組みづくりは、持続的な顧客関係の構築と売上の安定化に貢献します。
口コミを書いてもらう方法9選|初心者でも実践できるテクニック
- 自然な流れで直接お願いする(会話の中で)対面での接客時に、自然な会話の流れで口コミをお願いする方法です。例えば、会計時やサービス提供後に「ご利用いただきありがとうございます。もしよろしければ、口コミを投稿していただけると嬉しいです」と伝えることで、顧客に負担を感じさせずに依頼できます。この方法は、顧客との信頼関係を築きながら、口コミを集める効果的な手段です。
- QRコードや短縮URLで投稿を簡単にする:口コミ投稿ページへのアクセスを簡単にすることで、顧客の投稿率が向上します。QRコードや短縮URLを活用し、レシートや名刺、店内ポップなどに掲載することで、顧客がスマートフォンから簡単にアクセスできるようになります。これにより、口コミ投稿のハードルを下げ、投稿数の増加が期待できます。
- フォローアップメールやLINEで依頼する:サービス提供後にフォローアップメールやLINEメッセージを送信し、口コミを依頼する方法です。顧客がサービスを体験した直後に連絡することで、記憶が鮮明なうちに口コミを書いてもらえる可能性が高まります。また、メールやメッセージには、口コミ投稿ページへのリンクを添付することで、投稿の手間を減らすことができます。
- アンケートや来店カードと一体化して依頼する:来店時にアンケートや来店カードを配布し、その中で口コミを依頼する方法です。顧客が店舗での体験を記録するついでに、口コミを投稿してもらうことができます。この方法は、顧客のフィードバックを収集しながら、口コミの投稿も促進できる一石二鳥の手法です。
- SNSやGoogleビジネスプロフィールの導線をつくる:SNSやGoogleビジネスプロフィールを活用し、口コミ投稿への導線を整備する方法です。例えば、InstagramやFacebookの投稿に口コミ依頼のメッセージを添えたり、Googleビジネスプロフィールの口コミ投稿リンクを設置することで、顧客が簡単に投稿できる環境を整えます。
- クーポンや抽選などの特典で動機づける(ルール順守):口コミ投稿に対して、クーポンや抽選などの特典を提供することで、顧客の投稿意欲を高める方法です。ただし、Googleなどのプラットフォームでは、金銭的な報酬や過度な特典を提供することが禁止されているため、ルールを遵守しながら実施する必要があります。
- 公式サイトや口コミフォームを設置する:公式サイトに口コミフォームを設置し、顧客がいつでも投稿できるようにする方法です。これにより、顧客が自発的に口コミを投稿しやすくなります。また、フォームには投稿の手順やガイドラインを明記することで、顧客の投稿をサポートできます。
- モニター募集やレビューキャンペーンを実施する:モニター募集やレビューキャンペーンを実施し、参加者に口コミを投稿してもらう方法です。この方法は、新商品やサービスの認知度向上にもつながります。ただし、参加者には正直な感想を求め、過度なインセンティブを避けることが重要です。
- 口コミ依頼のタイミングを見極める(満足度が高い直後):口コミを依頼するタイミングは、顧客の満足度が高い直後が最適です。サービス提供直後や商品受け取り直後など、顧客がポジティブな感情を持っているタイミングで依頼することで、良質な口コミを得られる可能性が高まります。
口コミ依頼でやってはいけないNG行為|違法リスクを避けるために
「サクラ」や偽レビューの依頼は違法になる可能性あり

口コミの信頼性を高めるために、実際に商品やサービスを利用していない人に好意的なレビューを依頼する「サクラ」行為は、景品表示法に違反する可能性があります。このような行為は、消費者に誤解を与え、公正な取引を阻害するため、法律で禁止されています。また、虚偽のレビューを投稿することは、プラットフォームの規約違反となり、アカウントの停止や削除などの措置が取られることもあります。
特典付き口コミは景品表示法に要注意(上限額と表現)
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口コミ投稿に対して特典を提供する場合、景品表示法の規制に注意が必要です。法律の上限を超える特典を提供すると、違法となる可能性があります。また、「必ずもらえる」などの表現も誤解を招く恐れがあるため、慎重な表現が求められます。
プラットフォームの規約違反にも注意(Google・SNS)
GoogleやSNSなどのプラットフォームでは、虚偽のレビューや報酬を伴う口コミ投稿を禁止しています。これらの規約に違反すると、該当する口コミの削除だけでなく、ビジネスプロフィールの制限やアカウントの停止などの措置が取られることがあります。口コミを依頼する際は、各プラットフォームのポリシーを確認し、規約を遵守することが重要です。
口コミを書いてもらいやすくする心理的アプローチと仕組みづくり

「ありがとう」が言いたくなる体験を設計する
顧客が自然と「ありがとう」と感じるような体験を提供することが、口コミを促進する鍵となります。例えば、期待を超えるサービスや心温まる接客など、顧客の感動を引き出す体験を設計することで、口コミを書いてもらいやすくなります。
書き方が分からない人のためのテンプレートを用意する
口コミを書きたいと思っても、どのように書けばよいか分からない顧客もいます。そのため、簡単なテンプレートや例文を用意することで、顧客がスムーズに口コミを書けるようサポートすることが効果的です。
投稿ハードルを下げる導線とUI/UX改善をする
口コミ投稿のハードルを下げるために、投稿ページへの導線を明確にし、操作しやすいUI/UXを提供することが重要です。例えば、QRコードを活用して簡単にアクセスできるようにしたり、投稿フォームをシンプルにすることで、顧客の負担を軽減できます
感情が高ぶっている「感動直後」のタイミングで依頼する
顧客がサービスや商品に感動した直後は、口コミを書いてもらう絶好のタイミングです。このタイミングで口コミを依頼することで、顧客のポジティブな感情が反映された質の高い口コミを得ることができます。
業種別・口コミが集まりやすい具体的な工夫事例

飲食店|Googleマップ・食べログ・SNSを活用
飲食店では、Googleビジネスプロフィールを活用したMEO対策が効果的です。Googleマップ上での露出を高めることで、来店前の顧客に口コミを見てもらいやすくなります。また、食べログやInstagramなどのSNSを活用し、料理の写真やキャンペーン情報を発信することで、口コミ投稿を促進できます。
美容室やサロンでは、来店時に配布するカードやLINE公式アカウントを活用して、口コミのお願いを自然に行うことができます。LINEのショップカード機能を利用すれば、ポイント制度を導入し、リピーターの獲得と口コミ投稿の促進が可能です。また、来店後のフォローメッセージで、口コミのお願いや次回予約の案内を送ることも効果的です。
ネットショップでは、商品購入後に送るフォローメールにレビュー投稿用のリンクを添付することで、口コミの投稿を促進できます。商品到着後1週間前後のタイミングで、商品の使用感や満足度についてのフィードバックを求めるメールを送ると、顧客の記憶が新しいうちに口コミを書いてもらいやすくなります。
BtoBやサービス業では、取引後に送る感謝のメールに記名式のアンケートを添付し、フィードバックを求める方法が有効です。アンケートを通じて得られた顧客の声を、許可を得た上で自社のウェブサイトや提案資料に掲載することで、信頼性の高い口コミとして活用できます。
口コミが集まるおすすめツール・プラットフォーム5選

- Googleビジネスプロフィール|MEO対策の基本:Googleビジネスプロフィールは、ローカル検索での上位表示を目指すMEO対策の基本ツールです。店舗情報や営業時間、写真、口コミなどを掲載することで、検索ユーザーに対する信頼性を高め、来店促進につなげることができます。
- Instagram・Facebook|視覚的で拡散力あり:InstagramやFacebookは、視覚的なコンテンツの拡散力が高く、口コミの促進に適しています。顧客が投稿した写真やコメントをリポストすることで、他のユーザーにも口コミを広げることができます。また、ハッシュタグを活用することで、関連する投稿を集めやすくなります。
- LINE公式アカウント|リピーター接点から依頼:LINE公式アカウントを活用することで、リピーターとの接点を持ち続けることができます。来店後のフォローメッセージやクーポン配信を通じて、口コミのお願いを自然に行うことができます。また、ショップカード機能を利用すれば、ポイント制度を導入し、口コミ投稿を促進することが可能です。
- 外部レビューサイト|信頼感のある評価を活用:食べログやホットペッパービューティーなどの外部レビューサイトは、信頼性の高い口コミを集めるのに適しています。これらのサイトに掲載された口コミは、多くのユーザーが参考にするため、積極的に活用することで新規顧客の獲得につながります。
- トラミー|口コミを大量生成できるプロモーションサービス:「トラミー」とは、日本最大級の口コミプロモーションサービスです。口コミプロモーションサービスとは、一般ユーザーの会員を活用して口コミを大量生成し認知向上などを狙うサービスの事を指します。
トラミーの会員層は主に20代~40代の「ママ・主婦・OL」といった、一般女性を多く抱えており、会員数は152,100人です(2025年6月現在)。広告主様の商品やサービスを体験した感想を、会員が普段から使用しているSNSアカウントに投稿をして認知拡散を測ります。 店舗オープンや新商品のリリースなど、口コミを一気に大量に集めたい場合に効果的です。
ネガティブな口コミへの正しい対応法|信頼を得るチャンスに変える

批判に対しては誠実・冷静な返信を心がける
ネガティブな口コミに対しては、感情的にならず、誠実かつ冷静な対応が求められます。顧客の意見を真摯に受け止め、具体的な改善策や対応策を提示することで、信頼を築くチャンスとなります。迅速な返信も重要で、投稿から24時間以内の対応が望ましいとされています。
改善点は社内で共有し、見える化する
口コミで指摘された問題点は、社内で共有し、改善策を講じることが重要です。例えば、定期的なミーティングで口コミ内容を取り上げ、改善策を検討・実施することで、サービスの質を向上させることができます。また、改善内容を顧客に伝えることで、企業の誠実さをアピールできます。
誹謗中傷・虚偽内容には削除依頼を検討する
明らかに虚偽の内容や誹謗中傷が含まれる口コミには、削除依頼を検討することが必要です。各プラットフォームには、口コミの削除申請を行うための手続きが用意されています。また、悪質な場合は、弁護士などの専門家に相談することも検討しましょう。
まとめ|口コミを「お願い」から「仕組み化」へ変えていこう

口コミは一時的な施策ではなく「資産」になる
口コミは、単なる一時的なマーケティング施策ではなく、企業の信頼性やブランド価値を高める「資産」となります。顧客の生の声は、新規顧客の獲得やリピーターの増加に寄与し、長期的なビジネスの成長につながります。
継続して口コミが自然に集まる仕組みをつくろう
口コミを継続的に集めるためには、顧客が自然と口コミを書きたくなるような仕組みを構築することが重要です。例えば、サービスの質を向上させることで顧客満足度を高めたり、口コミ投稿を促す導線を整備したりすることで、自然な形で口コミが集まる環境を整えることができます。
投稿者プロフィール

- 「マーケブック」では、SNSマーケティングを中心にSNSの基礎知識から成功事例、ノウハウ、アンケートデータなどの独自性のある情報発信を行っていくことで、マーケターの皆さんにとって「SNSの世界を学ぶ参考書」となれるよう運用して参ります。
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