インフルエンサーマーケティングがますます重要視される昨今、企業にとってinstagramの「パートナーシップ広告(旧ブランドコンテンツ広告)」は効果的なプロモーション手法として注目を集めています。しかし、タイアップ広告との違いや、具体的な始め方、成功の秘訣など、疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか?
この記事では、パートナーシップ広告の基礎知識から成果を出すためのポイントから法的注意点まで、網羅的に解説します。成功事例も交えながらパートナーシップ広告でビジネスを成長させるためのノウハウを分かりやすくお伝えしますので、ぜひ最後までご覧ください。
- パートナーシップ広告の基礎知識
- パートナーシップ広告に使いたい投稿を増やしたい場合
- パートナーシップ広告の設定・始め方
- パートナーシップ広告で成果を出すための5つのポイント
- 明確な目標設定
- 適切なインフルエンサー選定
- 効果的なコンテンツ制作
- 綿密なコミュニケーション
- 継続的な分析と改善
- パートナーシップ広告のガイドライン
- 【事例紹介】成功するパートナーシップ広告キャンペーンの作り方
- パートナーシップ広告のよくある質問
- まとめ:パートナーシップ広告でビジネスを成長させよう
パートナーシップ広告の基礎知識
パートナーシップ広告の定義

パートナーシップ広告とは、企業がインフルエンサー(個人の発信者)と提携し、インフルエンサーのアカウントを通じて商品やサービスの広告を行う手法です。従来のブランドコンテンツ広告と呼ばれることもありましたが、近年は「パートナーシップ広告」という名称が一般的になりつつあります。
インフルエンサーは自身のアカウントで、企業の商品やサービスを紹介するコンテンツを作成・投稿します。この際、投稿には「広告」「Sponsored」「Paid Partnership」などの明示的な表記が必ず含まれ、ユーザーは広告であることを明確に認識できます。
タイアップ広告との違いを分かりやすく解説
パートナーシップ広告とよく混同されるのが「タイアップ広告」です。両者ともインフルエンサーと企業が協力して広告を作成します。
・パートナーシップ広告(旧ブランドコンテンツ広告):インフルエンサーと企業の関係性を明らかにし、「企業側にて」インフルエンサーの投稿を自社の広告として配信する
・タイアップ投稿タグ:インフルエンサーと企業の関係性を明らかにし、「インフルエンサー側にて」自身のアカウントでブランドのPRを行う
簡単に言うと、パートナーシップ広告は企業が主体的に広告内容をコントロールするのに対し、タイアップ広告はインフルエンサーの自主性に委ねられる部分が多いと言えます。
パートナーシップ広告のメリット・デメリット
パートナーシップ広告は、効果的なマーケティング手法ですが、メリットとデメリットを理解した上で運用することが重要です。
まずメリットを説明していきます。
①インフルエンサーの信頼性を活用できる
インフルエンサーは、フォロワーからの高い信頼性を獲得しています。彼らが発信する情報は、広告よりも説得力があり、購買意欲を高める効果が期待できます。
②ニッチなターゲット層へリーチ可能
特定の趣味や嗜好を持つフォロワーが多いインフルエンサーを選定することで、自社製品・サービスのターゲット層にピンポイントでリーチできます。従来のマス広告では難しかった、ニッチな市場へのアプローチが可能になります。
③エンゲージメント率の向上
インフルエンサーの投稿は、一般的な広告よりもエンゲージメント率(いいね!、コメントなど)が高くなる傾向があります。ユーザーとの双方向的なコミュニケーションを促進し、ブランド認知度向上や購買意欲向上に繋がります。
次にデメリットを説明していきます。
①広告主とインフルエンサー双方で作業が必要
パートナーシップ広告以外であれば、広告主で宣伝動画や画像を作成し、それらを該当アカウントで公開するだけでした。
しかし、パートナーシップ広告はインフルエンサーに宣伝動画や画像を作成してもらいその使用権限の確認を取る必要があります。
②投稿を管理できるわけではない
パートナーシップ広告は、あくまでもインフルエンサーの投稿を許諾を得て使用して広告配信をするもので、インフルエンサーの投稿を管理できるものではありません。
投稿に対して付いているコメントの削除や返信はできませんし、
必ずしも投稿のエンゲージメントを確認することもできません。
③投稿はあくまでもインフルエンサー自身に委ねる
パートナーシップ広告でしがちな指示になりますが、広告主側がインフルエンサーに投稿に対する指示を行うことがあります。
そのような指示が増えると、インフルエンサー本来の表現が損なわれ、
そのインフルエンサーの良さが減ってしまい、広告感が増してしまう危険性があります。
パートナーシップ広告に使いたい投稿を増やしたい場合
「instagramのパートナーシップ広告を活用したいが、まだinstagramに自社サービスを使ったインフルエンサーの投稿がない。」というお悩みをお持ちの企業様は、トラミーの会員を活用して、instagram上に投稿を増やしておくのがおすすめです。
株式会社アイズでは日本最大級のクチコミプロモーションサービス「トラミー」を運営しています。口コミプロモーションサービスとは、口コミを大量生成し認知向上などを狙うサービスです。
トラミーの会員層は主に20代〜40代の「ママ・主婦・OL」といった、一般女性を多く抱えており、会員数は150,014人です(2025年1月時点)。
トラミーのサービス内容や実績について詳しく知りたい方は下記記事もご参照ください。
パートナーシップ広告の設定・始め方
Instagramでパートナーシップ広告を作成する方法

ステップ1:ビジネスアカウントへの切り替え
Instagramでパートナーシップ広告を運用するには、まず個人アカウントをビジネスアカウントへ切り替える必要があります。ビジネスアカウントは、分析機能や広告ツールへのアクセスが可能になるため、パートナーシップ広告の運用に不可欠です。切り替え方法は、Instagramアプリの設定から簡単に変更できます。
設定方法はこちら:https://help.instagram.com/502981923235522?helpref=faq_content
ステップ2:インフルエンサーの選定と契約
適切なインフルエンサーとの連携は、パートナーシップ広告の成功に大きく影響します。ターゲット層とインフルエンサーのフォロワー層が一致しているか、インフルエンサーの投稿スタイルがブランドイメージに合致しているかなどを慎重に検討する必要があります。契約内容や報酬についても、事前に明確に合意しておきましょう。
ステップ3:インフルエンサーとのinstagram連携
インフルエンサーの投稿を企業が広告として利用するためには、まずインフルエンサーが企業に「ブランドパートナーの申請」をします。申請リクエストの送信後、企業側は「コンテンツクリエイターを承認」をしましょう。
詳しい設定方法はこちらをご覧ください:https://www.facebook.com/business/help/354752406906368
ステップ4:広告配信設定
インフルエンサーとの連携が完了したら、広告配信の設定を行います。Instagram広告マネージャーを利用して、予算、ターゲティング、配信期間などを設定します。広告効果を最大化するためには、A/Bテストなどを活用し、最適な設定を見つけることが重要です。効果測定ツールを活用し、定期的に分析を行い、必要に応じて調整を行うことも忘れずに行いましょう。
パートナーシップ広告で成果を出すための5つのポイント
パートナーシップ広告は、インフルエンサーマーケティングにおいて効果的な手法ですが、成功させるためには戦略的なアプローチが不可欠です。単にインフルエンサーに商品やサービスを紹介してもらうだけでは、期待通りの成果は得られません。そこで、本セクションでは、パートナーシップ広告で成果を出すための5つの重要なポイントを解説します。

明確な目標設定
パートナーシップ広告を始める前に、まず何を目指したいのかを明確にしましょう。売上増加、ブランド認知度向上、リード獲得などの目標が定まっていなければ、効果測定も難しく、施策の改善もできません。
具体的な数値目標を設定し、KPI(重要業績評価指標)を定めることで、成功への道筋が見えてきます。例えば、「Instagramのパートナーシップ広告を通じて、1ヶ月で100件の問い合わせを獲得する」といった具体的な目標設定が有効です。
| 目標設定例 | KPI | 測定方法 |
| 売上増加 | 売上高、コンバージョン率 | ECサイトの売上データ、広告プラットフォームのデータ分析 |
| ブランド認知向上 | ウェブサイトへのアクセス数、SNSでのエンゲージメント率 | Google Analytics、SNSの分析ツール |
| リード獲得 | 問い合わせ数、資料請求数 | 問い合わせフォームからのデータ、 資料請求フォームからのデータ |
適切なインフルエンサー選定
パートナーシップ広告の成功は、適切なインフルエンサー選びにかかっています。フォロワー数が多いだけでなく、ターゲット層と合致し、ブランドイメージに沿った発信をしているインフルエンサーを選びましょう。エンゲージメント率(いいね!、コメント、シェアなどの反応率)が高いインフルエンサーは、より高い効果が期待できます。単にフォロワー数に惑わされず、過去の投稿内容や実績、オーディエンスとのコミュニケーションなどを総合的に判断することが重要です。
また、マイクロインフルエンサー(フォロワー数が比較的少ないインフルエンサー)を活用することで、より親近感のある広告展開が可能です。ニッチなターゲット層へのリーチも期待できます。

効果的なコンテンツ制作
インフルエンサーに自由に投稿してもらうのではなく、広告主側からも積極的にコンテンツ制作に関与しましょう。インフルエンサーの個性を活かしつつ、ブランドメッセージを効果的に伝えられるように、綿密な打ち合わせを行い、事前にシナリオや撮影内容を共有することが重要です。クオリティの高い写真や動画、魅力的なキャプションを作成することで、ユーザーの注目を集め、エンゲージメント率の向上を図りましょう。また、インフルエンサーの投稿に合わせた、ハッシュタグや広告タグの設定も忘れずに行いましょう。
綿密なコミュニケーション
インフルエンサーとの良好な関係構築は、パートナーシップ広告を成功させる上で欠かせません。契約内容だけでなく、ブランドの理念や商品の魅力などを丁寧に伝え、インフルエンサーに共感してもらうことが大切です。定期的な連絡を取り合い、進捗状況の確認や課題の共有を行うことで、より効果的な広告展開を実現できます。また、必要に応じて修正依頼などにも柔軟に対応することで、信頼関係を築き、長期的なパートナーシップを構築できるでしょう。

継続的な分析と改善
パートナーシップ広告は、一度実行して終わりではありません。広告効果を継続的に分析し、改善を繰り返すことが重要です。各プラットフォームの分析ツールを活用し、エンゲージメント率、リーチ数、コンバージョン率などを定期的にチェックしましょう。データに基づいて、インフルエンサーの選定方法、コンテンツの制作方法、予算配分などを調整することで、より高い成果を期待できます。A/Bテストなどを活用し、改善策の効果を検証することも有効です。
もしインフルエンサー選びをどうすればいいかわからない、インフルエンサーとの関係構築や広告分析もお任せしたいという場合は、株式会社アイズにご相談ください。マイクロインフルエンサー大量起用のご相談も会員150,014人(2025年1月時点)を抱える口コミプロモーションサービス「トラミー」で貴社サービスにぴったりのインフルエンサーを選定いたします。またinstagramの広告運用まで対応しております。
トラミーのサービス内容やアイズの実績について詳しく知りたい方は下記よりお問い合わせください。
パートナーシップ広告のガイドライン
instagramパートナーシップ広告を展開する上で、SNSプラットフォームのガイドラインを遵守することは非常に重要です。ガイドラインに違反した広告は、掲載拒否やアカウント停止に繋がる可能性があります。ガイドラインの主なポイントを以下にまとめます。
- 広告であることを明確に表示する(例:#広告, #PR)
- インフルエンサーとの関係性を明確にする
- 虚偽の情報や誤解を招く表現を避ける
- 薬機法や景品表示法などの法令を遵守する
- プラットフォームのコミュニティガイドラインを遵守する
上記は一部であり、ガイドラインは定期的に更新される可能性があります。最新の情報は、公式ヘルプセンター等で必ずご確認ください。
パートナーシップ広告は、インフルエンサーと企業双方にとってメリットのある広告手法ですが、ガイドラインの遵守と理解は、成功に不可欠です。綿密な計画と準備を行い、スムーズな広告配信を目指しましょう。
【事例紹介】成功するパートナーシップ広告キャンペーンの作り方
ここでは、様々な業界における成功事例をご紹介し、パートナーシップ広告キャンペーンの具体的な作り方を解説します。それぞれの事例から、効果的な戦略立案や実行におけるヒントを得てください。
事例①:ボディーソープ商材
| 実施目的 | コスト | 結果 |
| クリック目的 | 約195,000円 | ・約18.8万インプレッション ・約2,100クリック |
ポイント:専門家の方が投稿したPR投稿を活用し、パートナーシップ広告を配信しました。
事例②:フェイスマスク商材
| 実施目的 | コスト | 結果 |
| リーチ目的 | 約250,000円 | ・約196万インプレッション ・約42万リーチ |
ポイント:クライアント様の制作クリエイティブでの配信と、インフルエンサーのPR投稿のパートナーシップ広告でABテストを行いました。
事例③:化粧水商材
| 実施目的 | コスト | 結果 |
| リーチ目的 | 約350,000円 | ・約200万インプレッション ・約99万リーチ |
ポイント:複数のインフルエンサーのPR投稿を活用して、パートナーシップ広告配信を行いました。
このようにパートナーシップ広告を活用し、各社広告配信を行っています。パートナーシップ広告、また自社で用意したクリエイティブなどとABテストを行うなど、その商材にあったクリエイティブや配信方法を試してみるのもいいかもしれません。
パートナーシップ広告のよくある質問
Q.契約書は必要ですか?
A.はい、パートナーシップ広告においては、契約書の作成と締結が強く推奨されます。口約束ではトラブルになりやすく、後から揉める可能性も高いためです。契約書には、以下の項目を明確に記載することが重要です。
- 広告内容:具体的な内容、掲載期間、掲載媒体などを明確に記載
- 報酬:報酬額、支払い方法、支払い時期などを明確に記載
- 著作権:広告素材(音源含む)の著作権、利用権限などを明確に記載
- 責任範囲:広告掲載に伴うリスク、責任分担などを明確に記載
- 違約金:契約違反があった場合の違約金などを明確に記載
契約書の作成は、弁護士や専門家に依頼するのも一つの方法です。明確な契約書によって、広告主とインフルエンサー双方の権利と義務を明確にし、トラブルを未然に防ぐことができます。
Q.効果測定はどうすれば良いですか?
A.パートナーシップ広告の効果測定は、目標設定によって適切な指標を選択することが重要です。一般的な指標としては、以下のものが挙げられます。
| 指標 | 測定方法 | 注意点 |
| リーチ数 | 投稿の閲覧数、インプレッション数などを確認 | リーチ数だけで効果を判断するのは危険 |
| エンゲージメント率 | いいね数、コメント数、シェア数などを元に算出 | インフルエンサーのフォロワー属性によって変動 |
| ウェブサイトへの流入数 | UTMパラメータなどを用いて、ウェブサイトへのアクセス数を計測 | 正確な計測には適切な設定が必要 |
| コンバージョン数 | 商品購入数、資料請求数など、最終的な成果を計測 | 目標設定と紐づけて計測する必要がある |
| ブランド認知度向上 | アンケート調査などを通して、ブランド認知度を測定 | 定量的なデータを得ることが難しい |
これらの指標を総合的に分析することで、パートナーシップ広告の効果をより正確に把握することができます。さらに、A/Bテストなどを通して、より効果的な広告施策を検討することも重要です。
まとめ:パートナーシップ広告でビジネスを成長させよう
本記事では、パートナーシップ広告の定義、タイアップ広告との違い、メリット・デメリット、運用方法、成功のためのポイント、ガイドライン、よくある質問などを網羅的に解説しました。
パートナーシップ広告は、インフルエンサーマーケティングの一種として、企業のブランド認知度向上や売上増加に大きく貢献する可能性を秘めています。しかし、効果的な運用には、明確な目標設定、適切なインフルエンサー選定、魅力的なコンテンツ制作、綿密なコミュニケーション、そして継続的な分析と改善が不可欠です。
instagramのガイドラインを遵守し、著作権にも配慮しながら、インフルエンサーとの信頼関係を構築することで、より効果的なキャンペーン展開を実現できます。 本記事で得た知識を活かし、ぜひ貴社のビジネスに最適なパートナーシップ広告戦略を策定し、ビジネスの成長に繋げてください。
この記事が、パートナーシップ広告の理解を深め、効果的なキャンペーン実施の一助となれば幸いです。
投稿者プロフィール

- 「マーケブック」では、SNSマーケティングを中心にSNSの基礎知識から成功事例、ノウハウ、アンケートデータなどの独自性のある情報発信を行っていくことで、マーケターの皆さんにとって「SNSの世界を学ぶ参考書」となれるよう運用して参ります。
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